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内紛・敗退のフランス代表に“国家のメス” (1/2ページ)

[ 2010年6月25日 06:00 ]

 【W杯南アフリカ大会・A組フランス】内紛の末に1次リーグで敗退したフランス代表に対し、本格的に“国家のメス”が入る。サルコジ仏大統領は23日、関係閣僚を集め、フランス代表に関する緊急会談を行った。

 暴言によるアネルカの追放から練習ボイコットにまで発展した一連の騒動について話し合われ、フィヨン首相に加え、南アフリカでフランス代表との面談を行ったバシュロ・スポーツ相も参加。10月に新たな機関を立ち上げ、多角的に検証することを決めた。サルコジ大統領は「抜本的な見直しを行う」との声明を出した。22日の試合後にはDFエブラ主将はボーナスの受け取りを拒否すると明言したが、サルコジ大統領も同調。閣僚にいかなるボーナスも支払わないよう命じた。

 23日にチャーター機で帰国の途に就いたフランス代表は24日、パリ郊外のル・ブルジェ空港に到着。同国協会は帰国に際してのコメントは一切出さず、そのまま代表は解散した。FWアンリはチームと別行動で直接、大統領府へ向かい、サルコジ大統領と会談。会談では内紛の原因などをアンリが説明したとみられる。これに対し地元メディアはいずれも批判的な見方で「国はほかにやるべきことがあるだろう」などと非難。バシュロ・スポーツ相は選手のことを国民議会で「未熟なごろつき番長」と形容し、こちらも波紋を呼んでいる。

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2010年6月25日のニュース