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カーン氏も高評価 川島「確かな一歩を踏み出せた」

[ 2010年6月25日 10:43 ]

<デンマーク・日本>守備陣に指示を出すGK川島永嗣

 【W杯1次リーグE組 日本3―1デンマーク】試合後、川島はまっすぐなまなざしで胸を張った。「全員が最後まで体を張って守っていた」。最後方で戦況を見つめた守護神が、そのことを1番よく分かっていた。

 後半の立ち上がり、トマソンの足元に鋭く飛び込む好判断でピンチを防いだ。だが、後半37分のPK。「コースがあまりにも甘くて、弾くのが中途半端になってしまった」(川島)。大きくクリアするつもりが、ボールはゴール前に点々、トマソンに押し込まれた。

 川島は倒れ込んだまま右こぶしを何度も地面にたたきつけて悔しがった。その鬼気迫る表情が、チームメートを鼓舞し、さらなる勇気と活力を与えたのかもしれない。日本の勢いはそこからさらに増し、終了間際、デンマークを再び2点差に突き放す岡崎のゴールを呼んだ。

 大会直前に正GKの座を勝ち取った27歳は既に日本の大黒柱だ。元ドイツ代表のオリバー・カーン氏も「集中して処理していた」と称えた守護神は「1次リーグを突破できてうれしい。カメルーン戦の1勝で日本のサッカーは少し前に進めた。きょうは確かな一歩を踏み出せた」。手応えを胸に、決勝トーナメントでも日本のゴールを守り続ける。

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2010年6月25日のニュース