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本人“農家に”も…岡田監督、将来の会長候補に浮上

[ 2010年6月25日 06:00 ]

練習をみつめる岡田監督(左)と犬飼会長

 W杯日本代表の岡田武史監督(53)が、将来の日本サッカー協会会長として有力視されていることが24日、明らかになった。

 岡田監督はW杯南アフリカ大会を最後に退任することが確実。監督業も引退する可能性が高いが、自国開催以外のW杯で初勝利を記録した岡田監督の評価は、日本協会内で高まっている。近い将来に協会の要職に就くことは確実で、協会幹部の中には「岡田は会長に向いている」と将来の会長候補として強力に推す声が出てきている。
 早大政経学部卒の岡田監督は環境問題に取り組むなど、サッカー界だけでなく政財界にも幅広い人脈を持っている。ドイツにコーチ留学した経験もあり、語学も堪能で各国の監督とも交流がある。古河電工ではサラリーマン生活を経験しており、サッカー以外の仕事も問題ない。何より日本人唯一のW杯勝利監督として、世界に誇れる“ネーム”を持っている。
 岡田監督自身は今後に関し、英専門誌「ワールドサッカーW杯特別号」のインタビューで「農家になりたい。晴耕雨読のような生活を送りたい」と答えており、まずは代表監督のプレッシャーから解放される生活を望んでいる。だが、関係者には「日本サッカーのことを考えている」と漏らしており、現場を離れてもサッカーの普及や全体のレベルアップなどに取り組む意欲も示している。協会内でのバックアップが期待できることもあり、将来は会長となって日本サッカーを引っ張っていく可能性が高い。

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2010年6月25日のニュース