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タダしい競馬の見方塾 ~エルムS~

[ 2021年8月12日 15:50 ]

4コーナーから先頭に立ち一気にゴールしたスワーヴアラミス(左)
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 キャリア豊富な競馬記者Aがレース結果を詳しく解説する「タダしい競馬の見方塾」。今回は8日に開催された「エルムS」編。

 前哨戦のマリーンSと同様、1着スワーヴアラミス、2着オメガレインボーで決着。前哨戦にはいなかった強豪も参戦していながら、上位2頭は変わらなかった。しかも、先に先頭に立ったオメガレインボーをしぶとくスワーヴアラミスがかわす展開も同じだった。なかなか珍しいケースだ。

 勝ったスワーヴアラミスは松田大作騎手が手綱を取り続けていることが大きいのだと思う。3角すぎから鞍上の手は動きっぱなし。初めて乗った騎手なら「反応が薄いなあ」「スタミナが切れそうなのかな?」と思って、諦めの気持ちが入っても仕方のないところ。ところが、松田騎手は構うことなく追い続けた。バテることなく馬は踏ん張り続け、最後はオメガレインボーをかわした。この馬のことをよく知っているからこそ、アクションを続けることができたのだ。

 松田騎手は15年クイーンS(メイショウスザンナ)以来、6年ぶりの重賞制覇。若手の頃はやんちゃな面も売りだったが、42歳となって表情が非常に良くなってきた。「乗せてもらえるジョッキーでありたい」という言葉も重く感じる。まだまだやれる年齢。松田騎手とスワーヴアラミスがGⅠ舞台で輝く姿を見てみたい。

 ♤競馬記者A スポニチSIVA運営に携わる競馬記者。取材歴は20年超のベテランで、メディア出演実績も多数。本人いわく「運だけは人一倍」。

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