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タダしい競馬の見方塾 ~ラジオNIKKEI賞~

[ 2021年7月9日 19:15 ]

ラジオNIKKEI賞を制した丸山騎乗のヴァイスメテオール(中央)
Photo By スポニチ

 キャリア豊富な競馬記者Aがレース結果を詳しく解説する「タダしい競馬の見方塾」。今回は7月4日に開催された「ラジオNIKKEI賞宝塚記念」編。

 3歳限定の名物ハンデ重賞。判断材料の少ない中で重量を決めるハンデキャッパーの苦労がしのばれるが、その中でもキラリと光るジャッジがあるのは、さすがプロというもの。勝ったヴァイスメテオールは前走プリンシパルS4着で54キロ。4着タイソウは前々走プリンシパルS3着でヴァイスメテオールに先着しているが53キロ。実際の着順を見ると、なるほどという思いだ。

 勝ったヴァイスメテオールはハンデキャッパーも認めた力を存分に出し切った。開幕週で芝のコンディションは最高。内が有利であることは明白で、1枠2番は理想的と言ってよかった。前走プリンシパルSは出遅れて道中11番手。上がり3Fは最速の脚を披露したがスローの流れに泣き、4着に終わった。前走同様に出遅れればノーチャンスだったが、陣営は中間、入念にゲート練習を施したという。その結果、道中は前走より前で運ぶことができ、快走につながった。陣営による敗因分析、そして対策が正確で、そこに枠という運も加わったということだろう。直線で見せた脚はお見事。2馬身半差は完勝だ。多少、水を含んだやや重馬場も向いたのではないか。ただ、良馬場で駄目というタイプでもない。もっと上を目指せる素材だ。

 2着ワールドリバイバルは好位で立ち回れるのが持ち味。小回りコースでは大事な要素だ。皐月賞(12着)に出走したこともいい経験になったように思う。休養を入れてリフレッシュしていた点もよかった。ノースブリッジはスローで逃げられたのが好走の要因だが、7枠14番からのスタートでハナを取り切るまでに少なからず脚を使っている。評価していいだろう。

 4角では外に隊列が広がり、外を回った馬はロスが多かった。その中から見直せるのは6着ボーデン。外を回った組では最も脚を使っており、大いに見直すべきだろう。

 ♤競馬記者A スポニチSIVA運営に携わる競馬記者。取材歴は20年超のベテランで、メディア出演実績も多数。本人いわく「運だけは人一倍」。
 
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