【大阪杯】ジナンボー 藤岡兄弟の長男坊・佑介と覚醒だ!

[ 2020年4月2日 05:30 ]

<大阪杯>併せで追い切るジナンボー(左)とサトノソルタス(撮影・西川祐介)
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 【G1ドキュメント・美浦=1日】雨の降る肌寒いトレセン。田井の視線は堀厩舎2頭が火花を散らす熱い併せ馬にくぎ付けとなった。大阪杯に出走するジナンボーとサトノソルタスの最終追い(Wコース)。2馬身先行したソルタスを追うジナンボーは、前半やや行きたがる面も見せたが我慢が利いた走り。4角で内から並びかけ直線は併走。気合を前面に出す2頭だけに馬なりでもペースは落ちず。5F68秒2~1F12秒5でフィニッシュした。

 田井家の次男坊が特に気になったのはジナンボー。上原助手は「2頭とも熱くなって予定より時計は速くなりました」と苦笑いも、「ジナンボーはいつもよりスムーズに折り合えていたし、良い形で併入。精神面で成長を感じる」と手応えを明かす。同馬の魅力はやはり血統。ディープインパクト×アパパネの3冠馬配合で父母合わせて12冠。「ロマンある血統でいつパフォーマンスを上げるか分からない。底を見せていないので楽しみ」と同助手。器の大きさは計り知れない。

 2頭は金曜に阪神競馬場へ移動し、土曜はコースで最終調整する。ジナンボーはそこで藤岡兄弟の長男坊・佑介と初コンタクトを取る予定だ。「うちの厩舎の馬によく乗ってくれているジョッキー。力を引き出してくれると思う。最後まで集中力を切らさず走れれば通用する力はある」。藤岡兄弟の次男坊・康太(ややこしい!?)が乗るソルタスも「前向きさ、動きが上昇して前走(金鯱賞2着)より良い」と好気配だが、競馬には“2頭出しは人気薄を狙え”の格言もある。田井は最強カップルの次男坊の覚醒に期待を抱いた。

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2020年4月2日のニュース