【大阪杯】キングリー 悲願タイトルへ軽快12秒0 前走中山記念G1馬5頭撃破の再現Vを

[ 2020年4月2日 05:30 ]

<大阪杯>追い切りを行うダノンキングリー(撮影・西川祐介)
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 12頭立てながらG1馬5頭が出走する春のG1第2弾「第64回大阪杯」(5日、阪神)。追い切りが1日に美浦、栗東両トレセンで行われ、昨年のダービー2着馬ダノンキングリーが軽快な動きを見せた。ベテラン横山典弘(52)とコンビを組み、前哨戦・中山記念でG1馬5頭を撃破。JRA・G1・27勝の名手が、同馬に初のG1タイトルをプレゼントするか。

 大阪杯で初のG1獲りを狙うダノンキングリーの最終追いは、助手が乗ってウッドコースで単走追い。5Fからゆったりと入り、その後も終始手綱は押さえられたまま。リズミカルにウッドチップを蹴り上げ、最後の直線も馬の行く気に任せて、余力十分にフィニッシュ。タイムは5F65秒4~1F12秒0。仕上がりの良さをうかがわせる好内容だった。

 単走追いの意図について萩原師は「出走態勢にあるので、動きの確認をした。内を回っている分、少し時計は速いが元気と思ってもらっていい」と説明。25日の1週前追いで長めの6F(82秒0)から併せ馬を行い、息はできている。「この馬は運動神経と筋肉の質がいい。非常に柔らかいし瞬発力もある。前走はジョッキーがうまく乗ってくれた。先行馬に取り付く時の脚が速かった。バランスのいい部分が再確認できた」と振り返った。

 前哨戦の中山記念はG1馬5頭(ラッキーライラック、ソウルスターリング、インディチャンプ、ペルシアンナイト、ウインブライト)がそろった豪華メンバーだった。横山典は先行する2頭を射程圏に入れて3番手を追走。直線楽々と抜け出し後続に1馬身3/4差をつける完勝だった。今回距離は1F延びるが、ダービー2着の実績から何ら問題ない。横山典は「こんな状況でやらせてもらっているだけでありがたい。自分たちがやることは変わらない。あとは無事にいい状態で臨めるかどうか。そこは調教師がちゃんと考えているだろうし」と、自分の仕事に集中する構えだ。

 萩原師は「だいぶしっかりしてきて、現状いい形で推移している。G1への強い思いはあります。画面を通して多くの方に応援してもらいたい」とバトンを受け取った。陣営は2日に阪神競馬場へ輸送する予定。「直前輸送だと馬体減が心配。早めに入厩して調整した方がリスクが少ないと思うので。(2走前に)京都への輸送経験はありますが、阪神の方が距離は長いので、より用心しないと」。初のG1獲りへ向け、人事は尽くした。あとは天命を待つのみだ。

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