【函館スプリントS】今週復帰の柴山、いきなり狙うVゴール!

[ 2018年6月14日 05:30 ]

けがから復帰し騎乗復帰する柴山(撮影・村上大輔)
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 「インタビュールーム ウマい話あり」は、「函館スプリントS」で今週から復帰する柴山雄一(40)がライトフェアリーで挑む胸の内を聞いた。

 ――ライトフェアリーの最終追いに騎乗した感触は?

 「軽めでしまいだけ、という指示だったが、3角くらいから馬がやる気満々。残り1Fでフワッとしたので、肩ムチを一発だけ入れた。状態はいい」

 ――鞍上とは2戦2勝の好相性。

 「いい時に乗せてもらってます。前々で流れに乗っていくのが理想。2勝共に大外枠でスムーズに先行できた。今回もできれば外枠が欲しい。昨夏の札幌(HBC賞1着)で乗った感じから、洋芝も合っていると思う」

 ――重賞でも手応えを感じる?

 「2走前(船橋S)がいい勝ち方だった。前走(鞍馬S)も見ていましたが、オープンに入っても自分の競馬をして鼻差2着。力を付けている」

 ――鞍上自身は4月15日の福島9Rで落馬し右腕を骨折した。

 「自分が走っている位置(直線入り口で好位3番手)は分かっていたので、馬がバランスを崩した際は“ここで落ちたら死ぬかも”と思いました。腕の骨折だけで済んだのは運が良かった。ただ、馬は故障(予後不良)し、後続も巻き込む形となってしまった(計4頭が落馬)。申し訳ないと思います」

 ――ケガの具合は?

 「複雑な骨折ではなく、奇麗に折れていたので手術の必要がなかったのは幸い。プレートやボルトを使うことなく自然に治った。リハビリも無事に終えて、今は何ともないです」

 ――復帰への過程は? 「最初の1カ月は初めてギプスをした。肘も伸びないし不自由な生活。握力も20キロまで落ちた。リハビリは軽いバーベルを持ち上げたりしながら、細かい動きをゆっくりと覚えさせる感じ。思っていたより時間はかかったが、元通りに動くようになった。人間の体って凄いと思いました」

 ――2カ月ぶりの実戦復帰となる。

 「騎手になってこんなに長く休んだのは初めて。競馬は見ていて、乗るはずだった馬が好走すると悔しさもあった。ただ、早く乗りたいというよりは、早く(骨が)くっつけと思っていた。先週の火曜(5日)から乗り始めたが、体幹トレーニングはやっていたので、思ったほどの違和感はなかった。今週末は復帰週で乗り鞍は多くないが、重賞にも乗せてもらえるし、その分、全力で騎乗してアピールしたいです」

 ◆柴山 雄一(しばやま・ゆういち)1978年(昭53)2月19日生まれ、大阪府出身の40歳。98年4月に公営・笠松競馬(岐阜県)で騎手デビュー。地方通算393勝を挙げ、05年にJRA騎手免許を取得し移籍。JRA初勝利は笠松在籍時の03年7月19日、新潟6Rトーホウチェリー。JRA通算9093戦534勝。重賞は05年中日新聞杯(グランリーオ)が初Vで通算12勝。1メートル60、53キロ。血液型B。

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