【梅崎の香港予想】迫力は昨年と変わらず…好天好転ラブリーデイ

[ 2016年12月11日 12:00 ]

 「神様、香港Cの当たり馬券を教えてください」と念じながら、12本の竹棒が入った筒を振る。その筒の中から落ちてきた竹棒の番号は…6。「ラブリーデイの馬番か。いや待て、枠番ならデザインズオンロームだぞ。どっちなんだ?」。平井の酒場で常連の金城はカウンターに広げた出走表と竹棒を見比べながら間抜け面を浮かべた。香港で盛んな道教の筮(ぜい)竹占い。番号の付いた100本の竹棒を筒に入れてシャッフルするのが本式だが、どこぞの易者から道具を手に入れた金城は出走頭数に合わせて12本で占ったのだ。

 竹棒の6はラブリーデイを暗示しているのだろう。近走結果が出ていないが、その迫力は重賞4連勝した昨年と変わらないからだ。前走の天皇賞・秋(9着)は大外枠に泣かされた。今春の香港G1クイーンエリザベス2世C、宝塚記念はいずれも道悪に泣かされた。やや重馬場に脚を取られてバランスを崩したのが敗因。香港は今週初めから好天続きで今日の予報も快晴。しかも、馬群を壁にできる内枠まで引き当てた。ラブリーデイ(素敵な一日)になる予感。

 「筮竹のお告げとあんたの能書きを信じて(6)からいくぜ。誰か買ってくれ」。金城は店内を見渡したが、酒場に集まる常連はそろってアナログ親父。ネット投票の会員など一人もいないのだった。 (梅崎 晴光)

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2016年12月11日のニュース