【香港スプリント】人馬ともに勢い十分!ノットリスニントゥーミー

[ 2016年12月11日 05:30 ]

日本馬に対し強力なライバルを送り込むジョン・ムーア調教師(左)
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 【世界のライバル】85年の厩舎開業以降、香港ダービー5勝を含めて既に通算1500勝を達成している名将ジョン・ムーア師。香港リーディング獲得7回、香港国際4競走完全制覇の実績を誇るムーア師は今日のG1・4鞍に計6頭を起用している。香港スプリントはノットリスニントゥーミーだ。地元の前哨戦・ジョッキークラブスプリント(G2)を制して弾みをつけた。日本の報道陣にも超フレンドリーで気さくなムーア師が前走を振り返る。

 「オールウエザーの調整法を変えたらレースでのパフォーマンスが良くなったんだ。ただ、勝ったけど8番人気。内容はラッキーバブルズの方が良かったんじゃないかな」

 確かに1番人気ラッキーバブルズは差し届かなかったとはいえ、しまいの伸びは目立っていた。ただ、この馬自身の走りも光っている。好スタートを切って道中はスッと3番手を確保。手応え通りに脚を使って直線半ばで抜け出すと、しぶとさを発揮して半馬身差で押し切った。この立ち回りのうまさは、きっと武器になる。「スピードはあるので内枠に入って、それを生かしたい」と好走パターンをイメージ。枠順は4番と希望通りのポジションに収まった。

 振り返れば今年4月のクイーンエリザベス2世カップで日本馬3頭に立ちはだかったのも、この人が管理する香港ダービー馬ワーザーだった。しかも鞍上も同じボウマンだ。そのボウマンは今週水曜に香港島のハッピーバレー競馬場で行われた「2016インターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップ」で優勝。馬にも人にも勢いがある。地元と国外のライバルをはね返してG1をつかむ!

 ◆ノットリスニントゥーミー 父ディラントーマス、母フレイムオブシドニー(母の父エンコスタデラゴ)香港のJ・ムーア厩舎所属。通算27戦8勝。オーストラリアでデビューして香港へ。昨年は3着、今年は本番と同じ舞台の前哨戦・ジョッキークラブスプリントを制して参戦する。

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2016年12月11日のニュース