【浜田の香港予想】母の血騒げば…格下ワンフットインヘヴン◎

　４カテゴリーで行われる香港国際競走だが、その中でも異質なのが一発目の４Ｒ・香港ヴァーズ。芝２４００メートルは地元香港勢の“苦手”分野で、ジャパンＣと有馬記念に挟まれた施行時期から、日本の一流馬の参戦も少ない。欧州勢の“草刈り場”と化しており、過去１０年で９勝を挙げている。

　今年も欧州勢が優勢。連覇を狙うハイランドリールが有力だが、逆転があるとすればフランス馬◎ワンフットインヘヴン。母プライドは０６年香港Ｃでアドマイヤムーンを退けて優勝。前年の０５年も２着に好走しており、シャティンの芝への適性はかなり高かった。４歳の息子はまだ仏Ｇ２で２勝止まりと格下の存在だが、今年は２４００メートルに絞ってレースを使われており、大一番で母の血が騒げば…。名手スミヨンの手綱にも期待して（７）から手広く。

　５Ｒ・香港スプリントはビッグアーサー。スプリンターズＳは前が詰まって脚を余しただけで、力負けではない。人気が落ちるなら絶好の狙い目だが、ムーア騎乗ではそうもいかないか…。（６）から様子見。

　７Ｒ・香港マイルはサトノアラジンの逆襲。マイルＣＳはゴール前の不利が全て。あとは香港馬との力関係だけ。（１２）から馬連中心。

　ラストの８Ｒ・香港カップは◎モーリスで仕方なし。ヒモ荒れを狙って○クイーンズリングに注目。馬連（２）（１２）が本線。（２）→（１２）から３着に流す３連単で好配当を狙う。　（浜田　公人）