カン・ギヨン、来日インタビュー!日本との意外な繋がり「幼少期は日本で過ごしたことも」

[ 2024年4月17日 18:30 ]



日本でK-POPのダンスを披露「少し後悔しましたが…」

――本日、これから日本で3度目のファンミーティング「カン・ギヨン Fan Meeting in TOKYO」を開催されますが、どのような準備をされてきましたか? Kstyleで先日実施した動画インタビューでは「ダンスをしようかな」とおっしゃっていましたが……。

カン・ギヨン:はい。わざわざ足を運んでくださるファンの皆さんに“一生懸命に準備したんだな”という姿をお見せできるように、今回はダンスを準備してきました。その点では以前のファンミーティングより、さらに一生懸命に準備をしてきたと言えるかもしれません。

――先ほど、ファンミーティングで公開されるダンスの練習動画を少し見せていただいたのですが、本当に一生懸命にされていましたね。練習は大変でしたか?

カン・ギヨン:練習をするたびに感じたことですが「もっと若い時からダンスを始めればよかった」って。今は若くないので、ダンスを踊ることによって健康の大切さを思い知りました。身体が柔らかいほうではなくて、柔らかくしようと苦労もしましたし、おかげで以前よりも健康になった気がします(笑)。

――では、これをきっかけにダンスを始めたりも……?(笑)

カン・ギヨン:ダンスを始めるというよりは……欲が生まれましたね。今回は短かったけれど、次は1曲全部踊りたいという(笑)。

――BTS(防弾少年団)のジョングクさんの「Standing Next to You」のダンスを踊るそうですが、この曲を選んだ理由は?

カン・ギヨン:実は最初はリズムをとる程度だと考えていたのですが、ダンスの先生が「『Standing Next to You』を踊ったら本当にかっこよさそうだ」とおっしゃって。でも後からこの曲を選んだことをたくさん後悔しました(笑)。「なぜ僕はこんなに難しいことをしているのか」と思いましたが(笑)。でも、とても楽しかったです。ダンスを踊ってみたかったし、ファンミーティングをきっかけにダンスや音楽に興味を持ったので、これからも少しずつ領域を広げていきたいですね。俳優の演技みたいに。

――1度目の大阪ファンミーティングでは平井堅さんの「瞳をとじて」、2度目の東京では宇多田ヒカルさんの「First Love」と、日本の曲を歌われました。今日はMISIAさんの「Everything」を歌われるそうですが、選曲の理由は?

カン・ギヨン:まだ俳優の準備をしていた頃、居酒屋でアルバイトをしていたのですが、そこでよく流れていた曲なんです。よく聞いていた曲だし、僕にとっては意味がある曲ではないかなと思って選びました。俳優になるために一生懸命に努力していた当時に聴いていた曲を、カン・ギヨンが俳優になってファンの前で歌う。その曲が「Everything」だったらいいなと思ったんです。

――歌もお上手ですが、普段はどのような音楽を聞いていますか?

カン・ギヨン:実はあまり音楽には興味がなかったんですが、ファンミーティングのために音楽を聴きだしてから興味を少し持ち始めたところです。

――よく歌う曲はありますか?

カン・ギヨン:ユン・ジョンシンさんの「Uphill Road(登り坂)」という曲が好きで、よく聞きますし、今度挑戦してみたいと思う曲でもあります。


最新作でラブコメに挑戦!「いつか僕もやりたいと…」

――では出演作について伺います。最近作「ラブソリューション ~愛の解決策、教えます~」が、日本でも配信されています。初のロマンス作品ということで話題になっていますが、オファーを受けたときはどのようなお気持ちでしたか? 

カン・ギヨン:そのことについては制作発表会でもたくさん質問を受けたのですが、イ・ジアさんが僕を推薦してくれてオファーを受けました。最初は驚きましたね。なぜイ・ジア先輩が僕を男性主人公に推してくれたのかって。だから僕を全面的に推薦してくれたイ・ジアさんに感謝しましたし、役柄もとても気に入りました。

――イ・ジアさんはどのような理由でカン・ギヨンさんを推薦したのでしょうか?

カン・ギヨン:ドラマが全体的に真面目すぎる話ではなく、コミカルやロマンスの要素があったので、その面を僕が生かしてうまくやれるのではないかと思われたようです。

――トン・ギジュの役作りはどのようにされましたか?

カン・ギヨン:今回の作品では、徹底的にロマンスに最善を尽くそうという気持ちで臨みました。愛する人を温かいまなざしで見つめるとか、愛というものについてたくさん考えましたね。愛する恋人に対して、ただひたすら「最終目標はこの女性の愛だ!」って思い込みました。

――愛する人に向けるまなざしなど、参考にしたものはありますか?

カン・ギヨン:参考にしたというよりも、いつも肩越しでロマンスを見てきたので。例えば「ああ、私の幽霊さま」で、チョ・ジョンソクさんがパク・ボヨンさんを見つめるまなざしとか。それを見ながら、いつも「僕もいつかロマンスをやってみたい」と思っていたので、今回やることができてとても嬉しかったです。

――初のロマンス作品に周囲からはどのような反応がありましたか?

カン・ギヨン:とても期待してくれました。僕的にはもっと心配されるかと思ったのですが、ありがたいことに期待してくれて、それが大きな力になりました。

――放送が始まっての反応は?

カン・ギヨン:実際にドラマを見て、視聴者の方々が「カン・ギヨンにときめいた」と言ってくださったので感謝しましたし、その声を聞いてより一層力を出して演技できたようです。

――「悪霊狩猟団:カウンターズ2」「ラブソリューション ~愛の解決策、教えます~」と、これまでのイメージとは違う役柄への挑戦が続いていますが、今後挑戦したい作品のジャンルや役柄を教えてください。

カン・ギヨン:やりたい役柄はあまりにもたくさんありますが、今は感情を深く描く、共感できる作品をやってみたいです。それが父と息子であるのか、大人のロマンスであるのか……どのような関係でも愛情だったり、憎しみだったりとか、深い感情表現を扱った作品に挑戦してみたいです。


32歳で高校生役に「まったく違和感はありませんでした(笑)」

――「十八の瞬間」では、よき教師役を演じていましたが、もし自分が先生になるならどの科目の先生になりたいですか?

カン・ギヨン:僕に何の先生ができるかな?(笑)身体でできる体育の先生かな? 頭と神経を使うよりも、身体を活発に動かす方が向いていそうです。運動するのが好きだし、生徒と体をぶつけあいながら親密な関係を築いていけそうです。

――2014年のドラマ「ナイショの恋していいですか!?」では、ソ・イングクさんの友人で高校生チョ・ドクファン役を演じていますが、当時32歳で高校生役を演じたことについて当時の心境が気になります。

カン・ギヨン:ソ・イングクさん、イ・テファンさんと18歳の学生役を一緒に演じたのですが、3人とも精神年齢が19歳くらいだったので(笑)、一緒にふざけたり遊んだりすることにまったく違和感がなかったです。本当の学生のようにじゃれあっていたので気楽に演じることができました。

――ドラマでアイスホッケーの選手だったように、カン・ギヨンさんも中学から高校1年までアイスホッケーの選手だったそうですね。どのような学生だったのでしょうか?

カン・ギヨン:特に目立つことない学生でした。ただ運動して友達と遊ぶことが好きで、特にモテるわけでもない平凡な人でした。性格的には明るくて、誰とでも親しくなれて、今皆さんにお見せしているカン・ギヨンの姿そのままですね。

――カン・ギヨンさんのファンになってから、さかのぼって「ナイショの恋していいですか!?」を見る人が多いようです。この作品はカン・ギヨンさんにとってどのような作品でしょうか?

カン・ギヨン:デビュー作ですよね。それ以前は役名のない端役を演じていたのですが、初めて“チョ・ドクファン”という役名をもらったので、とても気持ちがよかったです。

――好きな俳優やロールモデルはいますか?

カン・ギヨン:特定の誰かというよりも、現場で演技をする先輩方、特に年齢が高い先輩方は本当に素晴らしくて尊敬の心を持っています。僕そうありたいし、そのように疲れることなく長く走り続けたいという気持ちです。

――俳優カン・ギヨンといえば、どのような俳優だと言われたいですか?

カン・ギヨン:俳優としては八色鳥(ヤイロチョウ:八つの色を持っている鳥、多彩な魅力の例え)だったら嬉しいです。さまざまな役柄をすべて消化することができて、また消化するために努力する俳優。そして、ただのカン・ギヨンとしては親しみやすい人。近づくのが難しくない、気さくな俳優でありたいです。

――俳優としてモットーとしていることはありますか?

カン・ギヨン:モットーとしている言葉があります。「すべてを可能にする力は既にあなたの中にある。それを少し変えれば、すべての役割を可能にすることができる感情はすでにあなたの中にいる。一生懸命勉強して努力しなさい」です。


取材中に日本語を習得!?日本にまつわる意外なエピソードも

――プライベートではランニングが趣味だそうですが、ランニングのこだわりを教えてください。

カン・ギヨン:ランニング時間よりストレッチする時間がはるかに長いことがこだわりです(笑)。ストレッチをしっかりして身体をほぐしてから走ると、こんなにも楽に走れるんだと思いますし、運動の後も回復のためのストレッチが重要だと思うので、たくさんストレッチをします。

――ランニングの魅力はなんですか?

カン・ギヨン:走っている間はなにも考えないです。とてもつらいから頭を空にすることができます。雑念もなくなります(笑)。

――日本についてお伺いします。行ってみたい場所は?

カン・ギヨン:子供の頃、両親が日本で働いていたので日本にいたことがありましたが、大人になってから初めての日本旅行は札幌でした。いい思い出がたくさんあります。札幌から少し離れた西のエリアに積丹という町があって、そこで温泉に入ったのですが、もう一度行ってみたいです。行ったことがない場所だったら、沖縄のような暖かい地域にも行ってみたいし、温泉にも行きたいです。

――日本で買いたいものは?

カン・ギヨン:東京バナナパン(東京ばな奈)と胃腸薬の太田胃散はいつも買います。

――最近覚えた日本語を教えてください。

カン・ギヨン:「ごちそうさまです」です。日本に来るといつも美味しいものを食べるので。そして今日、撮影のときに「いい」を覚えました。カメラマンさんが「いいね! いい」とおっしゃるから、最初は歯(韓国語でイと発音)のことについて何かおっしゃっているかと思ったのですが、褒めてくださっているんだと分かりました(笑)。

――では、最後に読者にメッセージをお願いします。

カン・ギヨン:大阪で初めてファンミーティングをした時は「果たして次はあるのかな?」と心配をしたのですが、このように2度目、3度目となったので少し自信を持てるようになりました。わざわざ来てくださるファンの方々に、楽しく幸せになっていただけるように最善を尽くしましたし、今後も最善を尽くして準備をするつもりです。これからも応援よろしくお願いいたします。



(取材:安部裕子 / 撮影:朝岡英輔)

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年4月17日のニュース