古市憲寿氏 ソウル雑踏事故で疑問…現場近くに交番&消防署「何も本当にできなかったの?」

[ 2022年11月5日 21:44 ]

 社会学者の古市憲寿氏が5日、「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)にゲスト出演し、韓国・ソウルで日本人2人を含む156人が死亡した雑踏事故について私見を語った。

 ハロウィーンを前にした先月29日、繁華街の梨泰院に集まった若者たちが、混雑した狭い路地で折り重なるように倒れる事故が発生。警察側が通報を受けても十分な出動態勢を取らなかったり、路地に並ぶ飲食店が違法な増築をしていたことなど、多くの問題が浮上している。

 古市氏は「梨泰院って行ったことあります?」と、番組ホストを務める元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏らに呼びかけた。古市氏自身は現地の土地勘があるようで、「行ったことがある人も多いと思いますけど、道が狭くて、事故現場になった一帯があるんですけど、一帯の車道を挟んですぐと言っていいくらいに交番があるんです。しかも消防署もすぐそばにある」と説明。「消防署もあって、交番もこんな目と鼻の先にあるのに、しかも通報もあったのに、何も本当にできなかったの?というのは(思う)。現地の人々は、疑問を抱かれてもしょうがないんじゃないかなと思う」と疑問を呈した。

 韓国メディアによると、梨泰院にはこの日夜、数十万人が集まっていた。古市氏は「もちろん予期できないという言い分も分かるんですけど、交番から見ても明らかに梨泰院が人が多いというのは分かるはずなので、そこにちょっと批判の矛先が向いてしまうのは、ある種しょうがないのかな。地理的にはそう思います」とコメントした。

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2022年11月5日のニュース