「鎌倉殿の13人」秋元才加 巴御前は「見る目あった 素敵な女性」木曽義仲&和田義盛を愛し、愛された

[ 2022年11月5日 13:50 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第41話。由比ヶ浜の和田義盛(横田栄司)と巴御前(秋元才加)。これが最後の会話になるとは…(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は6日、第42話「夢のゆくえ」が放送される。前回第41話(10月30日)の話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

 第41話は「義盛、お前に罪はない」。鎌倉を守るために大江広元(栗原英雄)とも共謀し、反北条の旗頭となった和田義盛(横田栄司)の転落を目論む北条義時(小栗)。戦を回避するべく3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)と政子(小池栄子)が奔走する中、三浦義村(山本耕史)八田知家(市原隼人)ら有力御家人は義盛の陣営に集い、情勢を見定めていた。そんな中、父・義盛の安否を心配する三男・朝比奈義秀(栄信)らが打倒北条を目指して決起…という展開。

 義盛は南門から鎌倉御所に突入し、三浦勢と激突。戦は深夜まで続いたが、由比ヶ浜まで退却。西相模の援軍を待ち、巻き返しを図る。

 義盛「心配そうな顔をするな」

 巴御前(秋元才加)「そういう顔なんです」

 義盛「北条に代わって、俺が執権になる。何ならいっそのこと、鎌倉殿になっちまうか。そしたらおまえは、御台所」

 巴御前「羽林様(実朝)はどうなるんですか」

 義盛「鎌倉殿の上だ。大鎌倉殿」

 笑う義盛を微笑ましく見つめる巴御前。

 そして、義時の騙し討ちに遭った義盛絶命の報が由比ヶ浜の巴御前に入る。

 (回想)

 義盛「もし、俺に何かあった時は、おまえは鎌倉を離れろ」

 巴御前「あなたのいない世に未練はありません」

 義盛「生き延びるんだ。あの時のように。生き延びろ」

 馬に乗った鎧姿の巴御前が戰場に現れた。「我こそは、忠臣和田義盛の妻、巴なるぞ!」――。

 番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」。秋元は「木曽時代の巴は、男と肩を並べて『男に絶対負けない』という感覚が結構、先立っていたんです。そうすればそうするほど『やっぱり女なんだ』と力も男性に比べたら足りない部分もあるし、声だって高いしとか、凄くジェンダーについて考えさせられることが多くて」と木曽義仲(青木崇高)の愛妾にして気高き女武者だった頃を述懐。

 「だけど、和田家に行ってからは自分の女性性を受け止められた感覚です。凄く穏やかになったし、それと同時に戦に行っていた頃の鋭い感じがなくなっているというのが不安でもあり、でも今の幸せは凄く手放しがたい、みたいな感覚で、ずっとお芝居をしていました。最後の義盛さんとのああいった対峙でも、ご飯粒をつけながら『心配するな』と言う義盛さんを見て『なんてかわいらしい人と一緒になれたんだろう』と。2人の男性を愛した巴ですけど、凄く見る目があったんじゃないかなって。2人とも凄く真っすぐに自分の中のプライドであったり、そういうものををなるべく曲げずに素直に正直に生きてきたカッコいい男性2人だったと思うし、また違った愛情ですけど、その2人に愛された巴も素敵な女性だったんじゃないかなと思っています」と再登場後の思いも。義に生きた武将2人を愛し、愛された巴御前だった。

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