梶裕貴 オーディションすら受けられなかった長い下積み時代「生きるのに精一杯」バイト三昧の日々回顧

[ 2022年11月5日 18:19 ]

声優の梶裕貴
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 アニメ「進撃の巨人」のエレン・イェーガー役などで知られる人気声優の梶裕貴(37)が4日放送の日本テレビ「アナザースカイ」(金曜後11・00)にゲスト出演。オーディションすら受けられない日々も長かったという下積み時代について語った。

 声優という夢に出会ったのは中学2年、14歳の時だった。出典は忘れてしまったが、「声優という職業は何を頑張っても全部自分の力になる職業」という言葉を耳にしたことがきっかけだったそうで、「何でもやってみたいっていう自分にぴったりな職業だなと思って、目指し始めてから夢が変わらなくなって、声優になるために何ができるか!って考える日々が始まった」と話した。

 中学時代は「持っている漫画のセリフを自分なりに読んでみたりとか、それをカセットテープとかに録音して、客観的に自分の声を聴いてっていうのもあった。分からないけど、できることをとにかく頑張ってみようって(やっていた)」といい、高校1年の時に友人が持ってきた声優雑誌に載っていた養成所オーディションを受け、1発で合格し、夢への扉が開けた。

 ただ、その後の下積み時代は長く、「“アニメのオーディションとか来たらいいな”と思いつつ、まったくそんなことはなく、オーディションすら受けられないのが数年間続いて、2カ月に1回、仕事があるかないか(だった)。バイトバイトの毎日で、“自分は何したいんだっけ?”って思うぐらいのバイト率。養成所に通って、3年目にしてようやくアフレコ実習みたいなものがあって、しかもマイクはモップをマイクに見立てて、みたいな」と苦笑い。声優としての仕事にありつけぬまま、5年の月日が過ぎ、「オーディションすら受けられないっていう時間が長く続いて、大きな事務所だったので、すでに人気だったり、実力を認められている大先輩がたくさんいらっしゃって、数十番手下の自分はオーディションのチャンスすらないっていう時間が続きましたね。(出てこられたのは)本当に奇跡だと思います」と回顧。「テレビ番組のオーディションに合格したのが21歳。やっぱり嬉しくて、号泣しましたし、親にも連絡して、親の泣き声を聞いてまた号泣して」と懐かしんだ。

 それでも、生活を安定させ、アルバイトを辞めるまでさらに2年以上かかったといい、「生きるのに精一杯みたいな時間は結構続きましたね」と梶。それでも続けてこられたのは「僕が声優になりたくてなった人間ですし、声優オタクなんですよ。声優っていうのは絶対にブレない、何があっても“僕は声優です”って言い続けたいし、僕自身がその覚悟を持っていることが大事だろうなと思っていた」と明かした。

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2022年11月5日のニュース