「鎌倉殿の13人」ラスボス義村も万事休す?「小四郎、すまん」山本耕史「土壇場の覚悟」次の一手は?

[ 2022年10月25日 10:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第40話。寝返る手はなくなった…(左から)長沼宗政(清水伸八)田知家(市原隼人)三浦義村(山本耕史)三浦胤義(岸田タツヤ)(C)NHK
Photo By 提供写真

 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は23日、第40話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第40話は「罠と罠」。後鳥羽上皇(尾上松也)は閑院内裏の修復を計画。鎌倉に請け負わすという藤原兼子(シルビア・グラブ)の進言に心躍り、慈円(山寺宏一)とともに笑みを浮かべる。京から知らせが届き、鎌倉の御家人たちは重い負担に反発。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)からも慕われる和田義盛(横田栄司)が旗頭となり、八田知家(市原隼人)らが集う状況を、北条義時(小栗)は苦々しく思っていた。そんな中、信濃で一つの事件が起こり…という展開。

 その事件とは、義時暗殺を計画した「泉親衡の乱」。関わった者の中に、義盛の息子、四男・和田義直(内藤正記)と五男・和田義重 (林雄大)、甥・和田胤長(細川岳)がいた。これに乗じ、義時は和田滅亡を謀る。

 胤長を陸奥へ流罪。赦免を求める義盛たちの眼前、縛られた胤長は連行された。

 憤る義盛に、三浦義村(山本耕史)が「力になってやってもいいぞ。いっそのこと北条を倒して、俺たちの鎌倉をつくるってのはどうだ」「御所に攻め入って鎌倉殿をお救いし、小四郎の首を取る。北条ばかりが得をするこんな世の中を、俺たちが変えるんだ」と助太刀。義時と義村の罠だった。義村は義時に「もうひと押しだ。ヒゲおやじは間違いなく、挙兵するぞ」と報告した。

 三浦胤義(岸田タツヤ)「兄上が分かりません。どちらの味方なんですか」

 義村「小四郎に決まってるだろ」

 胤義「兄上はそう見せかけて、あわよくば和田殿に付こうとされている」

 義村「大人になったな」

 胤義「そういう兄上を、私は好きではありません」

 義村「そうやって俺は生きてきた。上総、梶原、比企、畠山、幾人が滅んだ。三浦はまだ生き残ってる。つまりは、そういうことだ」

 義村の処世術だった。

 その後、政子から呼び出され、北条に付くよう要請。見返りとして、宿老の座を約束されると「謹んでお受けいたします」。しかし、和田から北条に寝返る魂胆は巴御前(秋元才加)に見抜かれ、起請文を書かされて万事休す。四男・義直が先発隊を率いて出陣。知家は「寝返る手はなくなった」、義村は「小四郎、すまん」と腹を括った。

 番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」。窮地に陥った義村について、山本は「和田に付かなければいけない状況になってしまったわけですよね。もともとは裏切る予定だったんですけど、色々あって。こんな時代だから(そう)なってしまった時の土壇場の覚悟は絶対に持っているので『そこでだったら、こう立ち振る舞おう』『この状況、この立場になってしまったら、こっちに舵を切ろう』みたいなものは、常に選択肢としていくつかある人のような気がするんですよね。だから追い込まれても、そこを利用して逆手に取ってという知恵のある三浦義村だと思うので、ピンチになったとしても道筋をどんな手を使っても探し出す、そういう生きる力を持っている気がしますね」。“ラスボス”の次の一手は?

続きを表示

この記事のフォト

2022年10月25日のニュース