藤田初段 9歳6カ月での囲碁界史上最年少勝利ならず「5点を追うのに犠打をした感じ」と道場師範

[ 2022年10月25日 17:16 ]

初の公式戦に臨み、渡辺貢規四段に敗れた終局後、感想戦を行う藤田怜央初段
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 囲碁の世界最年少棋士・藤田怜央初段(9)が25日、大阪・関西棋院で、デビュー戦となる第48期新人王戦予選1回戦に臨み、敗れた。渡辺貢規四段(25)との対局は145手で黒番の渡辺が中押し勝ち。仲邑菫三段(13)が19年7月に達成した、10歳4カ月での最年少公式戦勝利を10カ月更新する9歳6カ月での勝利はならなかった。

 終局直後の取材に言葉を発しなかった藤田だが感想戦後、所属する関西棋院を通じて「緊張した。途中で切り返したと思ったがチャンスがなかった。負けてすごく悔しかった」と対局を振り返り、今後へ向けては「きょう以上に頑張ります」とのコメントを発表した。

 藤田は関西棋院が4月に新設した英才特別採用棋士の第1号となり、9歳4カ月の9月1日付けで入段。翌2日、余正麒八段(27)との入段記念対局では、余が160手で白番中押し勝ちした。プロ入り後、再び手が届かなかった初白星。対局を見守り、藤田が通った大阪こども囲碁道場師範でもある佐田篤史七段(26)は「プロの正確さを味わった」と印象を語った。

 年齢からすると「大人びた棋風」という藤田だが、この日は積極的に仕掛けていった。ところがカウンターを浴びてリードを許し、後半は大胆に勝負すべきところを逆に消極的になったという。

 「5点を追うのに犠打をした感じ」と野球になぞらえ、敗因として初体験の持ち時間3時間への不慣れを挙げた。ただ、藤田の将来性を高く評価する一人として「記憶力がものすごい。1カ月前に出した問題も覚えている。一瞬のスキを突いて逆転する力にも長けている。見たことのない成長速度」と素材の確かさを物語った。年内に十段戦や棋聖戦予選の対局を予定している。

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