安倍元首相の国葬 萱野稔人教授は旧統一教会によるPR利用を懸念「国民の被害がまた大きく」

[ 2022年8月26日 15:32 ]

日本テレビ社屋
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 津田塾大教授で哲学者の萱野稔人氏が26日、日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、安倍晋三元首相(享年67)の国葬開催について私見を語った。

 安倍元首相は先月8日、奈良市内での応援演説中に、背後から銃撃されて死亡した。山上徹也容疑者(41)=鑑定留置中=は母が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の熱心な信者で、安倍元首相が教団と関わりがあったとして犯行に及んだことを供述している。

 そんな中での国葬実施に、萱野氏は「やるのであれば、旧統一教会と与党との関係をしっかり清算してほしいなと思う」と述べた。「国葬をやることによって、これが旧統一教会に利用されてしまうんじゃないかという懸念がやっぱりある。“これだけの国葬を行うような大政治家から、私たち(教団)は常にメッセージを受けていたんだ”と」と、国葬実施が教団へのPRになってしまう可能性を指摘。「それこそ、国民の被害がまた大きくなってしまうんじゃないかという懸念があります」とも話した。

 一方で政府はこの日、安倍元首相の国葬を閣議決定。海外からの要人も含め、参列者は最大で6000人程度を見込んでいる。萱野氏は「国民の中には、安倍総理の演説を護衛できなかった警察にちゃんと護衛できるのか?という疑念がどうしてもまだあります」と説明。「やるのであれば、本当にどんなミスも許されない状況で臨んで欲しい」と力を込めた。

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2022年8月26日のニュース