大江千里 85年破局直後の郷ひろみに提供した楽曲秘話明かす「今の郷さんにこれは…って」

[ 2022年8月26日 20:52 ]

大江千里
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 シンガー・ソングライターでジャズピアニストの大江千里(61)がマンスリーDJを務めるα-STATION「DIGGIN’THE SENRI OE」(金曜深夜0・00)で、楽曲提供の心得や貴重なエピソードを明かした。 

 これまで渡辺美里や光GENJIらに楽曲を提供し、多くのヒット曲を生み出してきた大江。「提供する際に意識していたのは、その人のことを徹底的に調べ上げて、その人になりきって書く」ことだという。

 1985年10月に発売された郷ひろみのシングル曲「Cool」も大江が作詞・作曲を手掛けた。「ここだけの話、郷さんに当時、恋のお別れがあって…」と回想。85年1月に、交際していた松田聖子が郷との破局を報告する会見を開いている。

 提供相手を徹底的に調べ上げる一環で「(破局についての記事が載る)雑誌を読んだ」といい、「(郷は)別れた相手のことを絶対に悪く言わない…もうかっこいいなって」と実感。「俺なんか中身はおばちゃんやから“ちょっと聞いてよ~!”みたいになるやろうに…って思った時に“あ、これだ!”と。“もし君が昔より遊んでるなら少しは楽になれるのに”っていう出だしの歌詞が浮かんだ」と、Coolの歌詞誕生秘話を披露した。

 できた楽曲を担当ディレクターに渡した後、「残念ながらスタッフがちょっと今の郷さんにこれは…って」と却下の判断が下されたという。だが1週間後「ご本人がお聴きになってやりましょう、と」と急転直下、結論がくつがえり採用に。本人になりきって書いた大江の歌詞が、郷の心境を見事に代弁し、心に刺さった結果だったのかもしれない。 

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