藤井聡太七段、10戦全勝で昇級に花「いい形で終われた」 順位戦、来期はB級2組

[ 2020年3月3日 22:40 ]

将棋の藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が3日、大阪市の関西将棋会館で第78期名人戦順位戦C級1組の最終対局に臨み、真田圭一八段(47)に88手で勝利した。10戦全勝としたことですでに9回戦で決めていたB級2組への昇級に花を添えた。

 戦型は矢倉。後手番の藤井が真田の先行を許したが、相手の攻めを呼び込んで反撃へ移る出足の鋭さが光った。「(序盤は)作戦負けなのかなと思った。飛車を攻めに使えるようになって好転したと思った」と振り返った。

 C級1組での全勝は前々期の千田翔太七段(25)以来。千田は今期B級1組に在籍し、7勝4敗でA級への昇級争いにも絡んだ。「今期は全勝を目標にしてきたのでいい形で終われた」。藤井は前期、9勝1敗で昇級を逃しただけに言葉に実感がこもった。

 4月から始まる来期は、前期に昇級した師匠・杉本昌隆八段(51)らとB級1組への昇級2枠を目指す戦いになる。「来期も大変な戦いになると思うが全力を尽くせればと思う」と意気込みを語った。

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2020年3月3日のニュース