宇梶剛士&壇蜜 半沢直樹に倍返し食らった“その後”「なぜ未樹が東田を裏切ったか 答え合わせ」

[ 2020年3月3日 17:30 ]

2013年「半沢直樹」に出演した宇梶剛士と壇蜜が「TBSラジオ オリジナルドラマ『半沢直樹』敗れし者の物語 by AudioMovie」で“復活”(C)TBS
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 TBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)が4月にスタートするのを前に放送されている、主人公・半沢直樹に倍返しされた人々の“その後”を描くラジオドラマ「半沢直樹 敗れし者の物語」(TBSラジオ、火曜後4・10頃)の第3章に、俳優の宇梶剛士(57)と女優の壇蜜(39)が出演することが3日、分かった。今月10日に「元西大阪スチール 東田満社長編」前編、17日に後編がオンエアされる。石丸幹二(54)緋田康人(56)に続き、7年前のドラマ前半の敵役が登場する。

 俳優の堺雅人(46)が主演を務めた「半沢直樹」は2013年7月期に放送。東京中央銀行の銀行員・半沢(堺)が行内の数々の不正を暴く逆転劇を痛快に描き、視聴者の心をわしづかみにした。最終回の平均視聴率は平成ドラマ1位となる42・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、社会現象に。決め台詞の「倍返し」は新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。

 今回のラジオドラマは、半沢の倍返しを食らった敗者にスポットを当てたオリジナルストーリー。テレビ東京「ゴッドタン」や昨年10月期のTBS日曜劇場「グランメゾン東京」のスピンオフ「グラグラメゾン東京~平古祥平の揺れる思い」などで知られる人気構成作家のオークラ氏(46)らが脚本を手掛ける。

 TBSラジオ「ACTION」(月~金曜後3・30)内で毎週火曜午後4時10分頃から放送される全4章(全8話、各話約10分)。2月11日にスタートし、第1章(第1話、第2話)には東京中央銀行大阪西支店元支店長・浅野匡役の石丸と妻・利恵役の中島ひろ子(49)、第2章(第3話、第4話)には東京中央銀行元人事部次長・小木曽忠生役の緋田、小木曽の出向先の部下・竹内遥役の笹本玲奈(34)が登場した。

 宇梶が演じた西大阪スチールの社長・東田は浅野支店長(石丸)と手を組み、5億円の融資を受けた後、計画倒産を決行。見返りを浅野に渡し、自身は多額の隠し財産を作り、逃走した。しかし、この一件の全責任を押し付けられた半沢の反撃に遭い、ついに隠し資産を差し押さえられる。最後は剣道有段者の半沢にあっけなく返り討ちにされ、見事なまでに倍返しを食らい、敗れし者の1人となった。

 壇蜜が演じた藤沢未樹は、東田の愛人。計画倒産による隠し財産で自身のネイル店をオープンすることを夢見ていた。しかし、東田は金がすべてで自分への愛情がないことを知ると、出店を事業として正当に評価してくれた半沢のバンカーとしての姿勢に心が動く。隠し財産の在処をバラし、東田を裏切った。壇蜜は、東田への愛と半沢の正義との間で揺れる難役を好演。女優としてステップアップした。

 東田と未樹はその後、一体どんな人生を歩んだのか?宇梶は「今回はラジオですが、東田の“その後”の人生が描かれるとは全く想像していませんでした」と驚きながら「この話を頂いた時は『やるしかない』という気持ちになりました」と気合十分。「この作品で怒りや悔しさに心を支配されていた東田を支えてくれた未樹の愛情の深さを改めて知ることができました。東田と未樹の“その後”の人生を、多くの方に楽しんでもらいたいと思います」と呼び掛けた。

 壇蜜も「久しぶりに藤沢未樹を演じるということで、このキャラクターの魅力や演じている当時のことを思い出しました。テレビドラマでなぜ未樹が東田を裏切ったか、この作品で答え合わせができたような気がします」と感慨深げ。「今回改めて2人の信頼関係の強さを知ることができたので、ストーリーだけでなく、そういった人間模様も楽しんでもらいたいです」とアピールしている。

 ラジオやradikoに加え、没入感あふれる音声コンテンツ「AudioMovie」でもストリーミング配信。TBSラジオは「オリジナルオーディオドラマ」と銘打っている。

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2020年3月3日のニュース