王将戦・挑戦者リーグ7人決定 “最年少”藤井七段VS“ストイック”三浦九段 注目対決は30日初戦に

[ 2019年9月15日 05:30 ]

王将戦挑戦者決定リーグ入りを決めた三浦九段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第69期大阪王将杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は14日、東京都渋谷区の将棋会館で2次予選2組決勝を行い、三浦弘行九段(45)が69手で佐藤天彦九段(31)を下し、5期ぶり5度目の挑戦者決定リーグ(18日開幕)入りを決めた。これでリーグ戦に出場する全7棋士が決定。三浦は30日の初戦で、最年少棋士・藤井聡太七段(17)と対戦する。

 棋界有数のストイックな男が挑戦者決定リーグに帰ってきた。
 前名人・佐藤を仕留めた三浦は「最後までこちらも危ない陣形。うまく寄せ切れているかまだ分かりませんが」と息をついたが、勝利にたどり着くまでの手数はわずか69。記録された棋譜は快勝に近い。

 振り駒で先手を得ると、飛車先の歩を突き合う相掛かりに誘導。昼食休憩に入る直前にすっと指した33手目▲6五桂がキモだった。後退できない桂馬の早上がりは「歩の餌食」と言われ、空回りする可能性が高い。それでもあえてこの俗手を見せ、相手の不意を突いた。「怖いところではありましたが(自分の)主張が通りましたね」。その後は佐藤から仕掛けられた飛車交換に堂々と応じ、徐々に差を広げていく。「危ない」と振り返った自王の防御も最後まで破綻することがなかった。

 18歳でプロ棋士となった三浦は1996年の棋聖戦で世間をあっと言わせた。当時、全7タイトルを独占したばかりの羽生善治・現九段(48)を撃破。最強の7冠王に風穴を開けた衝撃は今も語り草となっている。地力を支える研究熱心ぶりは、仲間棋士の結婚披露宴最中に詰め将棋を解いていたというエピソードがあるほどだ。

 生真面目を絵に描いたような三浦にとって、王将戦はほろ苦い思い出しかない。過去4度の挑戦者決定リーグではいずれも陥落を味わっている。5年の空白を経て再び挑む「死のリーグ」。自身初戦はなんと、藤井戦に決まった。

 「自分もびっくりしています。プロ入り前から何回か会ったことがあるのですが、受け答えがしっかりしていますよね」と遠い目をした三浦。そして「このリーグに入ったことは実力があるということ。強豪と対決する気持ちで準備を進めたいと思います」と決意を明かした。藤井とは8月11日のJT杯で初対決し、激闘の末、白星を挙げている。30日の対局も熱い戦いとなりそうだ。 (我満 晴朗)

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