「ZARD」坂井泉水さん、未公開メモ掲載本刊行 07年死去“伝説の歌姫”が記した心の中

[ 2019年8月13日 05:30 ]

坂井泉水さんが残した直筆メモの数々※赤線はスポニチ本紙注
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 2007年に亡くなったZARDの坂井泉水さん(享年40)の未公開メモを掲載した本が刊行されることになった。ドキュメントブック「永遠 君と僕との間に」(幻冬舎)で、10月24日に発売。初公開のものを含む約90点の写真や、育ての親である長戸大幸プロデューサー(71)の新証言も収録される永久保存版だ。

 坂井さんは16年間の活動で発表した全155曲のうち、151曲を自ら作詞。未公開メモは、作詞のために常日頃、書きためていたものだ。ノートや所属事務所のメモ用紙、宿泊したホテルのレターヘッドなど、実に500枚以上に及ぶ。

 例えばメモにある「傷つくのが怖い」は、ヒット曲「Don’t you see!」(97年)の1番のサビを締めくくる「傷つくのが怖いから」のフレーズで登場。95年の阪神大震災の後に書いたとみられる「震災の話」のメモには、翌96年発表の「TODAY IS ANOTHER DAY」の歌詞「悲しい現実をなげくより 今 何ができるかを考えよう」とほぼ同じ一文がある。坂井さんがどのように歌詞を作り上げたのか、メモを見るだけで分かる詳細な内容だ。

 07年の公式本「きっと忘れない」をベースに、ディスコグラフィーやバイオグラフィーも網羅した永久保存版。計300分にわたる長戸氏のロングインタビューも必見だ。坂井さんが亡くなる数日前の電話のやりとりを明らかにしている。

 長戸氏は、坂井さんが子宮頸(けい)がんで闘病中、電話で励まし続け「新曲の歌詞を書いている」と前向きな言葉を聞いた。病院内での転落事故で亡くなる数日前には、韓国の俳優パク・シニャン(50)からデュエットのリクエストが届いていることを伝えたと証言。退院後にレコーディングの準備をしようと話すと、喜んでいたという。

 坂井さんを公私ともよく知り、一番身近にいた人の証言だからこそ説得力がある。はかなげなイメージのある坂井さんだが、長戸氏によると、素顔はあねご肌。意思がブレず、昔かたぎで「平成に生きる昭和の女」と評している。

 《坂井さんの足跡、「負けないで」大ヒット》坂井さんは91年にZARDのボーカルとしてデビュー。94年の選抜高校野球開会式の入場行進曲になった「負けないで」が160万枚を超える売り上げとなり、スターダムにのし上がった。同曲は現在も日本テレビ「24時間テレビ」のマラソンで歌い継がれ広く親しまれる。作詞も担当し作曲家の織田哲郎氏とのコンビで「揺れる想い」「マイフレンド」などヒットを連発したが07年5月、入院先の都内の病院で高さ約3メートルのらせん状のスロープから転落し、脳挫傷のため40歳で死去した。

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