藤井七段 今年度初の順位戦 村田六段と対戦

[ 2019年6月18日 11:18 ]

順位戦C級1組の第1局で、村田顕弘六段(左)と対局する藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が18日、大阪市の関西将棋会館で午前10時に始まった順位戦C級1組の1回戦で村田顕弘六段(32)と対局中だ。

 今年度の順位戦の初戦。昨年度は同じC級1組で9勝1敗という好成績を残しながら、同成績で並んだ4人の中で前年度成績をもとにした順位が最も低かったために全体4番目となり、上位2人の昇級枠に入れなかった。

 来月19日に17歳になる藤井。21歳2カ月という谷川浩司九段が持つ最年少名人記録を更新するためには、A級に上がって即挑戦者になるまで、一度たりとも昇級を逃すことが許されない状況。ここを勝って、いいスタートを切りたいところだ。

 藤井同様、詰将棋作りを特技とする村田とは過去2戦2勝。先手は村田で、藤井はルーティーン通り熱いお茶を一口すすってから、飛車先の歩を突いた。戦型は相掛かりに村田が誘導した。持ち時間は各6時間。昼・夕の2回の食事休憩を挟み、本日深夜の終局が見込まれる。

 順位戦は将棋界における大相撲の番付のようなもので、上からA級、B級1組、同2組、C級1組、同2組があり、毎年度6月から翌年3月まで各クラス内で競い合い、上位成績者は翌年度に1つ上のクラスに上がれる。A級優勝者が名人戦の挑戦者となり、例年4月から7月にかけてタイトルをかけた七番勝負を行われる。現在のタイトル保持者は豊島将之3冠(王位、棋聖も保持)。

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2019年6月18日のニュース