「なつぞら」語り・内村光良がヒロインの父親役だった「なつの道しるべに」途中判明の異色仕掛け

[ 2019年4月10日 08:15 ]

内村光良(左)が務める連続テレビ小説「なつぞら」の語りが、10日放送の第9話でヒロイン・なつ(粟野咲莉)の父親と判明。異色の仕掛けがなされた(C)NHK
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 女優の広瀬すず(20)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)の第9話が10日に放送され、語りを務めるお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良(54)がヒロイン・なつの戦死した父親役であることが明らかになった。ドラマ開始から10日、ナレーションの“正体”が途中で分かるという異色の仕掛けがなされた。

 朝ドラの語りと言えば、2013年前期「あまちゃん」の3人制(宮本信子、のん、小泉今日子)や13年後期「ごちそうさん」の“ヒロインの祖母&ぬか床”(吉行和子)、18年後期「まんぷく」の芦田愛菜(14)が史上最年少など、さまざまなパターンがあったが、今回もまた趣向を凝らした。

 なつの父親は日本橋で料理屋を営んでいたが、満州で戦死。戦友の剛男(藤木直人)は、どちらかが亡くなった時に互いの家族の面倒を見るという約束を果たし、なつを十勝に連れてきた。

 初回から毎回ラストに「なつよ、思いっ切り泣け」「なつよ、もう、こうなったら頑張れ」「なつよ、一体どこへ揺られてゆくよ」と呼び掛けるナレーション。インターネット上でも「ウッチャンは誰目線?」「牛目線?」などと話題になっていたが、東京にいる兄・咲太郎(渡邉蒼)に会いたいと家出したなつ(粟野咲莉)が1人河原に残され、父の形見の手紙を読んだ第9話ラストの語り。「こうして、なつにとって、その日は夢のような1日になりました。なつよ、私は約束通り、今もおまえと一緒にいるよ」と一人称になり、実は「語り=ヒロインの父親」という設定が明らかになった。

 内村がドラマのナレーションを担当するのは初。過去、お笑いの分野から朝ドラの語りに抜擢されたのは、07年後期「ちりとてちん」(ヒロイン・貫地谷しほり)の上沼恵美子(63)(漫才コンビ「海原千里・万里」として一世を風靡)、09年後期「ウェルかめ」(ヒロイン・倉科カナ)の桂文枝(75)らがいる。

 「なつぞら」は節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が03年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 「語り=ヒロインの父親」という設定について、制作統括の磯智明チーフプロデューサー(CP)は「なつのモノローグや客観的なナレーションも考えましたが、厳しい環境に身を置くことになったなつにとって一番の理解者が身近にいた方が視聴者の皆さんが物語に入りやすいんじゃないかと思いました。そして、自分の気持ちが分からなくなった時、なつの道しるべになる人がドラマをナビゲートする今回の形がいいと、何度も試行錯誤してたどり着きました」と経緯を説明。

 なつとぶつかり合いながらも心を通わす頑固者・泰樹(草刈正雄)のキャラクターのように「脚本の大森さんは、父性をとても印象的に描く。この先、なつが兄や妹と再会できるかがドラマの大きな軸の1つになるので、それを父親に見守ってほしいと思いました」。内村のナレーションがなつを応援し、なつの背中を押す存在になる。

 大森氏が「なつよ」という語りのフレーズを考案。「それが非常に魅力的だったので、週のサブタイトルにも付けることにしました」。第1週(1~6日)は「なつよ、ここが十勝だ」、第2週(8~13日)は「なつよ、夢の扉を開け」となっている。

 内村の起用と声については「なつの父親は、戦場でも周りを明るくする陽気な人で、みんなに愛された人。そういうセンスが歌とタップダンスが好きななつの兄にも受け継がれているので、そういう声の持ち主に語りをお願いしたいと考えていました。内村さんの声で、ドラマ全体を温かく包んでいただいていると思います」と手応えを示している。

 内村がなつの父親を声で演じていると分かり、今後さらにナレーションに耳を傾けたい。

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