内田裕也さん ロックンロールでお別れ 祭壇に希林さんとの“夫婦の絆”

[ 2019年4月3日 14:30 ]

内田裕也さんお別れの会「内田裕也 Rock’n Roll葬」の祭壇
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 3月17日に肺炎のため79歳で死去したロック歌手内田裕也(本名・内田雄也)さんのお別れの会が3日、東京・青山葬儀所で「ロックンロール葬」として営まれ、約950人の業界関係者やファンが参列した。

 祭壇は裕也さんが主催する年越しライブ「ニュー・イヤーズ・ワールド・ロック・フェスティバル」の第1回公演(1973~74年)のために美術家の横尾忠則氏(82)が制作したポスターを草花で再現。虎の頭に豚の胴体、エベレストや富士山、ピラミッドなどが描かれた斬新な図案だ。幅16メートル、縦3・5メートルの祭壇には、菊やバラ、ダリアなど総数15000本もの花で白一色に飾られ、中央には、裕也さんの生き方そのものである“Rock'n Roll”の文字が大きく添えられた。同ポスターは昨年9月に死去した裕也さんの妻で女優の樹木希林さん(享年75)が寝室の壁に飾るなど大切に保管していた。“夫婦の絆”が感じられる祭壇となった。

 遺影は2009年に出版された近田春夫プロデュース本「内田裕也 俺は最低な奴さ」で撮り下ろされた1枚。“ラストステージ”となるお別れの会で、裕也さんの歴史を再現するように、動く遺影としてLEDモニタを祭壇の中に設置した。流れる映像は「2019年ニュー・イヤーズ・ワールド・ロック・フェスティバル」において、人生最後の歌唱となった「きめてやる今夜」をベースに在りし日の姿を映し出した。

 会はまさに日本ロック界を黎明(れいめい)期から支えた裕也さんを送るのにふさわしい内容。会場には裕也さんが愛したシナトラやプレスリーを筆頭に、ビートルズ、ツェッペリンなどのお気に入りの曲の数々のほか、裕也さん自身が歌った「陽のあたる場所」や「コミック雑誌なんていらねぇ」「ローリングオンザロード」など、裕也さんがこれまでに残した影響を物語る楽曲が散りばめられた。

 式はフリーの宮本隆治アナウンサー(68)の司会で進行。裕也さんと親交が深かった堺正章(72)、崔洋一監督(69)、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠(70)が弔辞に立ち、欠席する横尾氏の弔辞を裕也さんの娘婿の本木雅弘(53)が代読。このほか、歌手のAI(37)が歌を捧げた。

 会式前には、2014年6月に内田裕也feat.指原莉乃名義で、コラボレーションシングル「シェキナベイベー」をリリースしているHKT48の指原莉乃(26)も弔問に訪れ、献花した。

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