宮本亜門氏 前立腺がんをツイッターで告白「目の前がクラっと…」

[ 2019年4月3日 04:00 ]

医師から前立腺がんを告知される宮本亜門氏
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 演出家の宮本亜門氏(61)が前立腺がんを患っていることが2日、明らかになった。自身のツイッターで発表した。

 2月下旬、TBSの特番「名医のTHE太鼓判!春の芸能人余命宣告3時間SP」(8日後7・00)に出演するため、都内で人間ドックを受診。前立腺に影が見つかり、3月上旬に都内の病院で精密検査を受けた結果、同月中旬に悪性腫瘍と判明した。亜門氏は「気になる症状もなかっただけに、宣告された時“なんで自分が”と目の前がクラッときました」と振り返った。

 関係者によると、腫瘍の大きさは1センチ。現在、がんの進行度や転移の有無を検査中で、所属事務所は「主治医からは“仕事に支障がない方法での治療になると思います”と言われており、現時点での仕事のキャンセルはありません」とした。

 前立腺は尿の排せつや生殖機能に関わる男性にだけある臓器で、胃、肺、大腸に続いて4番目にがんの罹患(りかん)者が多い。厚生労働省の最新データでは、年間約9万人が前立腺がんと診断されている。

 亜門氏はこれまで大病を患ったことがなく、人間ドックも簡単なものしか受けてこなかった。昨年、還暦を迎えたことで「最近になって精神的にも体力的にも自信がなくなっている」と心の変化が生じ、「名医の…」で本格的な人間ドックを受けた。

 がんを告知された3月中旬は、演出を手掛けたミュージカル「プリシラ」(3月9~30日)が東京・日生劇場で上演中だった。劇場関係者は「いつもと変わらずに明るく、こまやかな演出をしていた。裏でがんを告知されていたなんて…」と驚きを隠せない。

 番組はがん告知の様子や精密検査にも密着した。亜門氏は検査結果に不安そうな表情を見せ「腫瘍なんて言葉、自分の人生で聞くとは思わなかった」と吐露したという。

 ◆前立腺がん 前立腺は男性だけにある精液の一部を作る臓器。全体的にがんの進行は遅い。65歳以上が増加傾向にある。治療でどれくらい生命を救えるかを示す指標となる5年相対生存率は97・5%。術後のダメージが小さい、手術支援ロボットを使った治療が広がっている。

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