内田裕也さんロックンロール葬 本人の声で「僕は今、あの世にいます」

[ 2019年4月3日 15:03 ]

内田裕也さんお別れの会「内田裕也 Rock'n Roll葬」で「ニュー・イヤーズ・ワールド・ロック・フェスティバル」のポスターを再現した草花で再現した祭壇は白一色のものに
Photo By スポニチ

 3月17日に肺炎のため79歳で死去したロック歌手内田裕也(本名・内田雄也)さんのお別れの会が3日、東京・青山葬儀所で「ロックンロール葬」として営まれ、約950人の業界関係者やファンが参列した。

 祭壇は裕也さんが主催する年越しライブ「ニュー・イヤーズ・ワールド・ロック・フェスティバル」の第1回公演(1973~74年)のために横尾氏が制作したポスターを草花で再現したもの。祭壇の中央に裕也さん自身の筆跡「“Rock’n Roll」の文字が置かれた。遺影は2009年に出版された近田春夫プロデュース本「内田裕也 俺は最低な奴さ」で撮り下ろされた1枚。裕也さんの歴史を再現するように、動く遺影としてLEDモニタを祭壇の中に設置し、時折動く演出となった。

 裕也さんの人生を振り返るVTRの冒頭で、「僕は今、あの世にいます。ロッケンロールで生きて、ロッケンロールで死んでいけたことに感謝します」という裕也さん自身の声が会場に流れた。これは2015年に放送された奈良の葬儀屋「セレミューズ」のCMのアウトカットだという。

 ライブ映像では、裕也さんにとってのラストライブとなった「2019年ニュー・イヤーズ・ワールド・ロック・フェスティバル」での「きめてやる今夜」の歌唱シーンなども流された。そこには「興奮しすぎて(歌詞)忘れました」というおちゃめな姿も。最後には「本当にありがとう。関係者の皆さんには本当にお世話になりまして、必ず、この借りは今年中に返そうと思ってます。ぜひまた来てください。本当にありがとう」とあいさつする在りし日の裕也さんの姿が映し出された。

 長女でエッセイストの内田也哉子さん(43)が喪主を務め、裕也さんと親交が深かった堺正章(72)、崔洋一監督(69)、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠(70)が弔辞をささげて、欠席する横尾氏の弔辞は、裕也さんの娘婿の本木雅弘(53)が代読。このほか、歌手のAI(37)が「アメージンググレース」を天国の裕也さんに歌をささげた。

続きを表示

2019年4月3日のニュース