山田監督 松竹新喜劇と初コラボ「大阪の 家族はつらいよ」

[ 2019年4月3日 15:33 ]

松竹新喜劇の脚本、演出を初めて手がけることになった山田洋次監督
Photo By 提供写真

 映画「男はつらいよ」などの山田洋次監督(87)が今秋、松竹新喜劇の脚本・演出を初めて手掛けることが2日、分かった。

 11月13~24日、大阪松竹座で上演予定の「松竹新喜劇 錦秋特別公演」で、映画で3シリーズメガホンを取ってきた「家族はつらいよ」の大阪版「大阪の 家族はつらいよ」。熟年離婚をテーマに谷町六丁目に3世帯で暮らす家族の姿をコミカルに描く。

 大阪・豊中生まれの山田監督は、かねて大阪への思い入れも強く、関係者によると「言葉の深みや、大阪の人にあふれるパワーをいつか舞台で描いてみたい」と希望していたという。これを聞いた松竹新喜劇側が懇願。山田監督の快諾を得た。

 劇団代表の渋谷天外(64)は「劇団も71年目を迎え、心新たに“新しい喜劇を”と模索していた折に、山田監督とのご縁を頂くことになりワクワクしております」と大感激。藤山扇治郎(32)は、同映画シリーズで新米巡査役で出演しており「監督のご指導のもと出演させていただいたことは大きな宝であり、また今回、舞台でご一緒させていただけるのは夢のよう」と心待ちにしている。

 山田監督は舞台でも歌舞伎や新派での「東京物語」、「音楽劇マリウス」など演出したことはあるが、大阪を舞台にした芝居の演出は初めて。故藤山寛美さんらがつくり上げた「泣き笑いの神髄」松竹新喜劇と山田監督の“初コラボ”は映画、演劇の垣根を越え注目を集めそうだ。

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2019年4月3日のニュース