加藤登紀子 1月に大阪で41回目「ほろ酔いコンサートツアー」 生涯現役への意欲語る

[ 2018年10月1日 15:20 ]

大阪市内で会見した加藤登紀子
Photo By スポニチ

 歌手の加藤登紀子(74)が1日、大阪市内で恒例の「ほろ酔いコンサートツアー」大阪公演(12月23日・梅田芸術劇場)のPR会見を開いた。

 大阪では41回目を迎える年に1度の同コンサート。「1年の総決算で、自由に歌うスタイルは変わらない。でも皆さんも私も、ちょっとだけ飲む量が減ってきたかな」と笑った。今年はロシアで念願の公演したこともあり、ロシアにまつわる楽曲も披露する。

 先月、ラジオ番組で乳がんを克服した過去を告白。1990年11月に左乳房にがんが見つかり、91年1月に一部の摘出手術を受けていた。「思い出すのは90年末のほろ酔いコンサート。誰にも言わずに普通にステージでお酒も飲んで、やりきりました」と振り返った。

 ファンや関係者に心配をかけまいと医師の協力も得て91年正月に極秘で入院、手術を終え、「1月17日にはコンサートをやりました」とスピード復帰。「コンサート会場にはお医者さんが皆来てたけど、“あれだけ歌えてれば、もう大丈夫”と言って帰った」といい、「テンション高く歌ってた時期だったから、コンサートも絶対に中止しないっていう気力があった」と、当時の心情を明かした。

 今年12月に迎える75歳を、“3回目の25歳。いよいよ人生第4幕”と位置づける。「3幕目までやってきた全部をどう4幕目に生かしていくか。総決算、クライマックスシーズンに突入する」と見据え、「加藤登紀子長期計画っていうのがあるんです」と笑顔。「どこで終わるか分からないけど、息を引き取るまでそのペースでいきたい」と生涯現役への意欲を語り、「ステージに立てば病気が治り、元気になる。そんな力がある気がする」と話していた。

続きを表示

2018年10月1日のニュース