裕也から希林さんへのラブレター 結婚翌年ロンドンから「心から愛しています」

[ 2018年10月1日 05:30 ]

樹木希林さん告別式

73年9月、婚約会見での2人
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 【希林さん娘・也哉子が披露した裕也から希林さんへの恋文内容】 ほんの数日前、母の書庫で捜しものをしていると、小さなアルバムを見つけました。ページをめくると、色あせた便箋に目が留まりました。それは母がまだ悠木千帆と名乗っていた頃に、父から届いたエアメールです。

 「今度は千帆と一緒に来たいです。結婚1周年は帰ってから二人きりで。蔵王とロサンゼルスというのも、世界中にあまりない記念日です。この1年、いろいろ迷惑をかけて反省しています。

 裕也に経済力があれば、もっとトラブルも少なくなるでしょう。俺の夢とギャンブルで高価な代償を払わせていることはよく自覚しています。突き詰めて考えると、自分自身の矛盾に大きくぶつかるのです。

 ロックをビジネスとして考えなければならないときが来たのでしょうか。最近、ことわざが自分に当てはまるような気がしてならないのです。早くジレンマの解答が得られるように祈ってください。落ち着きと、ずるさの共存にならないようにも。

 メシ、この野郎、てめぇ、でも、本当に心から愛しています。

 1974年10月19日 ロンドンにて 裕也」

 今まで想像すらしなかった、父から母への感謝と親密な思いが詰まった手紙に、絶句してしまいました。そして、長年、心のどこかで許しがたかった父と母のあり方へのわだかまりがすーっと解けていくのを感じたのです。

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2018年10月1日のニュース