「大坂半端ないって!」が話題 異彩放つ日清CMのパロディー力

[ 2018年9月24日 10:00 ]

帰国会見で笑顔を見せ質問に答える大坂(AP)
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 テニス全米オープンで日本人初の4大大会シングルス優勝を果たした大坂なおみ(20)のCMが話題になっている。所属の日清食品が制作した、サッカー日本代表FWの大迫勇也(28)の“キャッチフレーズ”「大迫半端ないって」をパロディー化した「大坂半端ない編」だ。大坂に敗れた相手の外国人選手が「あ〜あ、大坂半端ないって!」とぼやくというもの。

 大迫が注目を浴びたW杯ロシア大会直前の5月末に作っていたことで、ネット上では「日清、先見の明ありすぎ」と称賛された。同社は20日、ホームページ上に掲載していたこのCMの「優勝改訂」版を発表。映像にほぼ変更はなかったものの、コーチの「大坂なおみを応援しよう」というセリフが「祝福しよう」などとマイナーチェンジされている。

 日本時間9日の決勝で東京・新宿にある同社の社内ビューイングを取材した際、宣伝担当者に話を聞いてみた。発案者は明かさなかったが、高校サッカーのエピソードを知っていた若手社員がいて、広告代理店との打ち合わせの中で出たアイデアだという。「彼女の強さを伝えるのに、第三者の本音を通じた方が伝わるだろうとなりました。今回、半端なさをこれ以上ない形で示してくれた。作って良かったなと思います」。広告マンみょうりに尽きる優勝だったろう。応援会場に何枚も貼ってあった「全米沸騰」など商品に関連するキーワードを詰め込んだユーモアあふれる応援ポスターにも、感心させられた。

 日清CMのパロディー力は異彩を放っている。かつては元ビートルズのジョン・レノンの映像素材を合成し、俳優の永瀬正敏(52)と会話するようなCMを制作した。1994年の米映画「フォレスト・ガンプ」が用いた手法だ。最近では、同社のCMで女優の吉岡里穂(25)が演じたきつねの妖精を、お笑いのメイプル超合金・カズレーザー(34)で再現するというセルフパロディーもやってのけている。

 大坂フィーバーも一段落。日清食品に「大坂半端ない」CMの成功をアピールする様子は、あまり感じられない。宣伝担当者が「こちらも手を替え品を替え、彼女の活躍を伝えていきたい」と話していたように、新たな構想を練っているだろう。再び大坂の個性を生かし、こちらをニヤリと笑わせてくれる斬新なCMを楽しみに待ちたい。(矢吹 大祐)

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