是枝監督 新作は日仏合作でC・ドヌーブ主演「この人だったらと思っていたキャスティングが全て実現」

[ 2018年7月16日 05:30 ]

フランスで新作「ラ・ヴェリテ」(原題)のロケハンを行う是枝裕和監督
Photo By 提供写真

 第71回カンヌ国際映画祭で「万引き家族」が最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督(56)の新作が、母と娘の確執を描く日仏合作「ラ・ヴェリテ」(原題)に決まった。

 仏映画界のスター女優の母親と、母親の才能に嫉妬し女優にならなかった娘の物語で、仏大女優カトリーヌ・ドヌーブ(74)が主演し、娘役はジュリエット・ビノシュ(54)。娘の夫をイーサン・ホーク(47)が演じるほか、リュディヴィーヌ・サニエ(39)ら国際派スターが顔をそろえる。タイトルはフランス語で「真実」の意味。

 是枝監督はこのほど都内で報道陣の取材に対応。ドヌーブ、ビノシュとは以前から親交があり、ドヌーブにヒアリングしながら脚本を執筆。ホークの役は当て書きし「この人だったらいいなと思って書いていたキャスティングが全て実現した」と笑顔。10月からフランスで2カ月間の撮影を予定し、ロケハンなど準備を進めている。

 毎回子役の演出が高く評価され、今回も少女役のオーディションを実施。「言語や文化の違いを乗り越えて監督するという刺激的なチャレンジになりますが、本物の“役者たち”に正面から向き合ってみたい」と意気込んだ。ドヌーブは是枝監督について「まさか一緒に映画を作れる日が来るなんて想像もしていませんでした。魅力にあふれユーモアと同時に残酷さを備えた素晴らしい脚本」と絶賛している。来年公開予定。

続きを表示

2018年7月16日のニュース