勘九郎、七之助兄弟 マドリードに興奮 平成中村座スペイン公演開幕

[ 2018年6月29日 05:30 ]

スペイン公演が行われたカナル劇場の前で笑顔の中村勘九郎(左)と中村七之助
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(36)、七之助(35)兄弟が27日(日本時間28日)、スペイン・マドリードのカナル劇場で「平成中村座スペイン公演」(7月1日まで、全6公演)の初日を迎えた。日本スペイン外交関係樹立150周年を記念して行われた公演。勘九郎が「連獅子」、七之助が「藤娘」の舞踊2演目を披露すると、会場はスタンディングオベーションに包まれた。

 「連獅子」のクライマックス「毛振り」の勢いが増すにつれ、拍手が大きくなっていく。幕が下りると観客は立ち上がって喝采。勘九郎は中村鶴松(23)、片岡亀蔵(56)らとともに2度のカーテンコールに応えた。「2度目は想定していなかった」。確かな手応えを感じ取った。

 平成中村座は勘九郎と七之助の父、故中村勘三郎さん(享年57)が00年に始めた公演。海外では米ニューヨーク、ベルリン、ルーマニア・シビウなどで行ってきた。スペインでは初めて。勘九郎は「観客が芝居の見方を知っている。緊張感をすぐに共有してくれたのはうれしかった」と感謝した。

 前日に現地メディアから、男性が女性を演じる女形についての質問を多く受けた七之助は、淡い色の着物としなやかな動きで日本女性の美を表現。「じっくり見てくれているのが伝わってきた」と好感触を得た。

 客席の反応も上々で、現地在住の男性は「日本語が分からなくてもストーリーが伝わった」と喜んだ。取材に訪れた地元テレビ局のドキュメンタリー番組プロデューサーは「とても奇麗で表現が豊富。音楽とダンスのコンビネーションが素晴らしい。この劇は成功すると信じている」と話すなど、マドリードの人々を魅了した。

 スペインは勘三郎さんが生前、公演を夢見た地。勘九郎が「あれだけの反応を見ると、父もやりたかったんだろうなと思います」と思いをはせると、七之助も「凄く盛り上がったよと報告したい」と語った。

 今後の海外公演について問われた勘九郎は「父はシビウ国際演劇祭に出た。だから残る2つ(英・エディンバラ、仏・アビニョン)にも出て、歌舞伎で世界3大演劇祭を制覇したい」と大きな夢を披露した。今回、「連獅子」で初めて親獅子を演じた。この日は時差ボケのため客席で眠っていた長男・勘太郎(7)、次男・長三郎(5)に触れ、「いつか一緒に連獅子をやれたらいいなと思う」と話した。

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