テレ東「池の水」伊藤P、月1レギュラーは「挑戦」マンネリ懸念の声にも「向き合いたい」

[ 2018年4月22日 08:00 ]

22日にレギュラー放送初回を迎えるテレビ東京「池の水ぜんぶ抜く」。小田原城で行われたロケには(前列左から)鷲見玲奈アナ、MCの田村淳、福田典子アナ(後列左から)中川聡アナ、増田和也アナ、斉藤一也アナが参加した(C)テレビ東京
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 テレビ東京の人気企画「池の水ぜんぶ抜く」が22日放送の「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦〜日本三大“池”だ!小田原城&善光寺&日比谷公園〜」(後7・54)でレギュラー放送1回目を迎える。昨年1月15日に特番としてスタートし、放送を重ねるごとに話題に。今年1月2日には第6弾が正月特番として放送されるなど同局の看板番組へと成長し、ついに今月から月1回のレギュラー放送が決定した。期待と不安の声が入り交じる“月1レギュラー”を前に、番組を手がける同局制作局の伊藤隆行プロデューサーに心境を聞いた。

 レギュラー放送開始について「挑戦です」と力強く語る伊藤氏。「今までと同じペースで放送するのも…と思いまして。状況を変えるために4月から何かチャレンジしたいという気持ちです」と心境を率直に打ち明ける。

 レギュラー化の構想が浮上したのは昨年末。「編成部長と“どれくらいのペースでできるか?”という話になり、毎週池の水を抜くということも考えました。でも、それだと僕が死んでしまう(笑い)。毎週いろいろな内容をとっかえひっかえ放送することも可能ですが、それって普通ですよね。“月刊誌”みたいな感じにするのが、面白いかなと思いました」と異例の月1レギュラー決定の内幕を明かす。

 昨年1年間で番組の人気、知名度ともに急上昇。最近では他局のバラエティー番組で“パクリ企画”が制作されるほどだ。まさに人気絶頂期でのレギュラー化決定。これまで3カ月に1度のペースだった放送が月に1度となり、視聴者に「飽きられる」といったリスクも伴うが、伊藤氏は「いろいろなことにチャレンジできる」と肯定的に捉えている。

 「月1レギュラーが決まったことで、年間12本の放送が確定しますよね。特番は“その日暮らし”のような部分があって、コケたら次があるかどうか分からない。でも、一度レギュラーになれば、1年先を見越して計画を立てられる。そうすると、番組に幅ができると思うんです。地方へ行くこともできるし、海外へ行くこともあると思います。1回の放送で3つの池の水を抜けば、年間で30以上抜けるじゃないですか。そこから番組として何を見出すかですね」

 また「月イチで放送したら“すぐに飽きられるだろう”というネガティブな意見もあるんですけど、そういった意見とすごく向き合いたくなったんです」と、マンネリ化を不安視する声とも正面からぶつかると宣言。「もともと“こんなもので視聴率とれるか”と言われていて、いい意味で裏切られてきた番組です。飽きられちゃえば終わればいいくらいの割り切りで、困っている事象や、見て見ぬふりをしてきた課題のお手伝いをどんどんやっていくべきだと思っています」と大胆に語る。

 レギュラー化に対する重圧は全く感じておらず、「不安は体力だけです」と笑顔。「力まずに楽しくチャレンジします。もともと力んでないですけどね」とテレ東のヒットメーカーは抱負を語った。

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