月9「貴族探偵」第9話で原作「こうもり」に挑戦“映像化不可能”の呼び声

[ 2017年6月5日 15:00 ]

麻耶雄嵩氏の原作「貴族探偵」の書影
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 嵐の相葉雅紀(34)が主演を務めるフジテレビ“月9”「貴族探偵」(月曜後9・00)は、第9話(12日放送)で“映像化不可能”の呼び声が高い原作の一編「こうもり」を扱うことが5日、分かった。原作ファン必見の回。キャスト・スタッフ一丸の挑戦が注目される。

 1987年4月からドラマ枠になった“月9”の30周年を飾る作品。原作は、2011年に「隻眼の少女」で日本推理作家協会賞に輝くなど、推理小説の常識を覆す作品を世に送り続けている俊才・麻耶雄嵩(まや・ゆたか)氏の「貴族探偵」「貴族探偵対女探偵」。召使いに推理を任せ、自分は事件関係者の女性との会話を楽しみ、遊びに興じるという異色の探偵(相葉)を描く。

 貴族探偵の代わりに推理を行うのは執事・山本(松重豊)メイド・田中(中山美穂)運転手・佐藤(滝藤賢一)の3人。貴族探偵から「女探偵さん」と呼ばれる新米探偵・高徳愛香(武井咲)は同じ事件に出くわし、推理対決を繰り広げる。

 毎回、最初に女探偵による推理、その後、それを覆す貴族探偵の使用人による推理が展開される。女探偵が登場しない原作エピソードをドラマ化する際は、女探偵の“正解に思えて実は間違った推理”を新たにオリジナルで発想し、物語全体を再構築しなければならない。1話の中に謎解きが2回あり、2話分の労力がかかるが、その高度かつ緻密な構成力は原作ファンやミステリーファンから絶賛されている。その中、ついに映像化不可能と言われる「こうもり」に挑む。

 「こうもり」は原作「貴族探偵」第3章に収められている一編。女子大生の紀子と絵美は早めの卒業旅行として11月、創業300年以上の歴史を誇る北陸の老舗旅館を訪れる。2人は同じ宿泊客の大人気作家・大杉道雄と妻・真知子、真知子の妹・水橋佐和子と夫・洋一、両家と親交がある小説家の堂島尚樹と出会う…という展開。

 これをドラマは、バーベキューを楽しむキャンプ場に変更。原作にある女子大生の紀子と絵美の役割を、愛香(武井)と警部補・鼻形雷雨(生瀬勝久)が担う。登場人物は、大人気作家の大杉道雄(小市慢太郎)とその妻で元女優の真知子(高岡早紀)、真知子の妹でジャズシンガーの佐和子(田中千絵)とその夫でサラリーマンの水橋洋一(山中崇)、両家族と親交のあるミュージシャン・堂島尚樹(中村俊介)と職業を追加&変更。バーベキューの後、大杉は1人カフェへ。そこには愛香と雷雨がいた。愛香の師匠の名探偵・喜多見切子(井川遥)が亡くなった現場が、この近くだった。そして殺人事件が発生する。

 「こうもり」が映像化不可能と言われる理由は、その叙述トリックゆえ。同局の羽鳥健一プロデューサーは「名作と誉れ高い『こうもり』は、放送が始まる前からドラマ化したいと思っていました。しかし『こうもり』が名作たる所以は、映像化不可能と言われている麻耶雄嵩先生の神業のような叙述トリック。中途半端にドラマ化をして、ご覧になられたファンの方を失望させないだろうか…と二の足を踏んでいました。しかし『こうもり』をドラマ化しないのであれば『貴族探偵』をドラマ化させていただく意味がない!と、今回、第9話で映像化にチャレンジする決意をしました」とドラマ化の理由を説明。

 「台本を作りながら、映像化不可能なところは確かにあるのですが、読者の皆さんを夢中にさせた『こうもり』のおもしろさを、別のアプローチで表現できないだろうかと腐心し、ドラマではドラマらしく登場人物の内面を深く掘り下げ、展開もオリジナル要素を加えてアレンジしました。ファンの方がどのような感想を持たれるか怖いところもありますが、是非ご期待いただけると幸いです」と話している。

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