新海監督「君の名は。」もう1つのテーマ初告白「夢で何かを知る」

[ 2016年11月9日 21:19 ]

映画「君の名は。」の新海誠監督

 大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」の新海誠監督(43)が9日に放送されたTBS「古舘がニュースでは聞けなかった10大質問!!だから直接聞いてみた」(後7・56)に出演。映画の隠されたテーマを初告白した。

 小野小町の和歌「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」から着想を得て作られた「君の名は。」。新海監督は「夢で好きな人に会って、目覚めたら『あ、夢だったんだ。切ない』」と和歌から感じ取った思いを口にしつつ「他では言ったことがないんですけど」ともう1つのテーマを語りだした。

 「夢ってかつてもう一つの僕たちの生きた現実だったんだと思うんですよ。かつての日本の神道、仏教が入ってくる前はそういう考え方があって。で、僕たちにある種しみついている、夢で何かを知る。自分の行動を教えてもらう、そういう物語でもあるんです」

 フリーアナウンサーの古舘伊知郎(61)は「そこで老若男女にヒットしているのかなと今聞いていて思った」と深く納得していた。作中には古舘がメーンキャスターを務めたテレビ朝日「報道ステーション」を思わせるシーンも。新海監督が「メガネのシャープなおじさんを出そうと思ったんです」と意図を明かすと、古舘は「あ、似てるなとは思ったんですよ。やっぱりそうだったんすか」とニンマリ笑った。

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2016年11月9日のニュース