唐沢寿明は“人間アミューズメントパーク” 相手が警察官でも「最後は笑って別れたよ」

[ 2016年10月11日 09:30 ]

「バカっぽくお願いします」という注文に応えポーズを取る唐沢寿明
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 「夢中こそ人生最強のモチベーション」をテーマに、多くの人々を魅了する芸能人の核心に迫るインタビュー「夢中論」。第2回は日本テレビの主演ドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」(土曜後9・00)がスタートした、自他ともに“役者バカ”と認める俳優の唐沢寿明(53)。車に黒人音楽と、趣味は多種多彩。そして奥さんにも夢チューだ。そんな唐沢の夢中論とは? 

 取材は写真撮影から始まった。唐沢はマシンガンを両手で抱えて、顔を七変化。カメラマンが「さっきのバカっぽい笑顔を」と声を掛けると、「さっきのバカっぽかった?普通の笑顔なんだけどなあ」。ドッと笑いが起こる現場の様子に、ニヤリと笑う。どんな場所でも、どんな相手でも喜ばせるのが唐沢の流儀だ。

 人とワイワイするのが好きだ。特にいまハマっているのは仲間と食べにいく店選び。グルメな友人はいくらでもいるし、おいしい店も知っているのに、あえて「ぐるなび」や「食べログ」で行ったことのない店を探す。

 「いまはドラマで共演してる窪田正孝とよく行くね。彼は独身だから家で食べるといってもいろいろ大変でしょ。うちの奥さんと一緒に3人で行くことも多い。行ったことのない店にいって、失敗するときもあるんだけど、当たりだったら楽しいじゃない。窪田も喜んでくれるし、奥さんも笑顔になる。大げさかもしれないけど明日への活力になるんだよね」

 店選びで失敗の可能性もあるのに食事の場でもひと工夫するのが、おもてなし精神。唐沢がいれば、どんな事もアミューズメントになる。

 一方で趣味に没頭する時間も大切にしている。中でも愛車との時間は格別で、ひときわ光るのが、1967年から70年にかけて生産されたトヨタ2000GT。世界でも300台程度しかなく、現在でも5000万円はくだらないマニアせん望のスポーツカーだ。

 「僕が買った20年近く前はまだ安かった。その時の稼ぎからはめちゃくちゃ高かったけどね。日本人だし、日本が誇る車に乗りたかった」

 単なるコレクターではない。走るために生まれてきた車は走らせてあげたい。定期的にしっかりメンテナンスをしてエンジンを回す。3年前には東京から時代劇の撮影がある京都まで2000GTを連れていった。その時のエピソードが面白い。

 「警察に止められちゃったのよ。愛知の豊田市辺りだったかな。SAに入れって言われてさ。何事かと思ったら“あ、唐沢さんでしたか。2000GTが走ってるのを初めて見たんで、近くで見たくなったんです”って。勘弁してよーとなったけど、なんか車が好きな者同士分かり合えちゃうんだよね。最後は笑い合って別れたよ」

 相手が警察官でも唐沢は唐沢だ。

 ◆唐沢 寿明(からさわ・としあき)1963年(昭38)6月3日、東京都生まれの53歳。80年から俳優活動を始め、92年のフジテレビ出演ドラマ「愛という名のもとに」で大ブレーク。95年に女優・山口智子と結婚。映画主演作は「20世紀少年」3部作など。

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