湊かなえ氏 押切もえの山本賞ノミネートに「芸能人の方は凄いなぁ」

[ 2016年5月6日 16:25 ]

「第9回ベストマザー賞2016」授賞式で文芸部門を受賞した湊かなえ氏

 8日の母の日を前に「第9回ベストマザー賞2016」の発表・授賞式が6日、都内で開かれ、文芸部門を受賞した直木賞作家の湊かなえ氏(42)らが出席した。

 「告白」「贖罪」「母性」などで知られる湊氏は、受賞について「申し訳ないような…デビュー作の『告白』とか明るくない作品なので、子どもがいることをずっと伏せていた。去年から公表してこういった賞をいただけて嬉しい」と喜びつつも、「子どもがいるのに暗い作風のものを書いていいのかなと悩むこともあった」と作風に悩んだ過去も告白。「立派な母親じゃないので、ずっと家族には言えなくて、昨日やっと言ったらエーッて驚かれました」と照れ笑いを浮かべつつ、「皆さんにも応援していただけたようで改めて感謝しています」とかみ締めた。

 14歳になる中学3年生の娘を持つ湊氏は「赤ちゃんの頃からよく寝てくれる子で、たくさん自由な時間を持つことができた。その時間でたくさん小説を書くことができ、小説家デビューすることができました。子どもが今の職業につけてくれたのかなと思っています」と愛娘に感謝した。

 今月16日に選考会が行われる第29回山本周五郎賞に「ユートピア」でノミネートされている。3回目の候補入りだが、「自分のことで嬉しいことより、子どもに嬉しいことがあることのほうが嬉しい。文学賞もいただけるのはありがたいことですが、もし運の数が決まっているとしたら、自分に使わずに子どもに使いたい。私はもうこれ以上、いいことがなくてもいいです」。同賞にはファッションモデル押切もえ(36)の「永遠とは違う一日」もノミネートされているが、「山本周五郎賞がこんなに大きく取り上げられるって、やっぱり芸能人の方は凄いなぁと思います」としみじみ話した。

 授賞式には、芸能部門のタレント藤本美貴(31)、経済部門の医師でタレントの友利新(38)、スポーツ部門の元バレーボール選手でタレントの浅尾美和(30)、文化部門のモデルの滝沢眞規子(37)も出席した。

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