第2のディーン!?「中国で最も有名な」矢野浩二 日本拠点に活動へ

[ 2016年2月23日 06:21 ]

日本での活動をオスカープロが手掛けることになった(左から)王一、矢野浩二、胡櫻馨

 「中国で最も有名な日本人」と言われる俳優の矢野浩二(46)が帰国し、日本を拠点に活動していくことを22日、都内で発表した。米倉涼子(40)らが所属するオスカープロモーションがマネジメントを手掛ける。21歳の時から9年間、千葉県の森田健作知事(66)の運転手兼付き人をしており、凱旋に知事も喜んでいる。

 会見した矢野は「日本での仕事は15年ぶりなので浦島太郎状態ですね…」と照れくさそうだった。30歳を過ぎてから中国に渡り、映画やドラマ、バラエティーの司会で成功を収めた苦労人。日中関係が悪化する中の活躍は12年に日本の内閣府国家戦略会議から感謝状が贈られ、15年にも外務大臣表彰を受けたほどだ。

 オスカープロは中国最大手モデルエージェンシーと業務提携し、トップモデルの王一(18)と胡櫻馨(20)の日本活動をサポートすることを発表。日中親善芸能文化交流のもう一つの柱として矢野との契約を結んだ。凱旋作には4月から連ドラ化されるテレビ朝日の刑事シリーズ「警視庁・捜査一課長」で鑑識課主任役を用意した。

 高校卒業後の矢野は俳優を目指して上京したものの仕事はエキストラばかり。中国で芽が出た役は、抗日ドラマの残虐な日本兵だった。その後、トーク番組での明るいギャップが受けて悪役のイメージから脱し、人気俳優の仲間入り。中国人の妻との間に5歳の娘がおり、生活拠点も日本へ移す。

 似た例の逆輸入型俳優では、台湾発で大ブレーク中のディーン・フジオカ(35)がいる。矢野は「自分もそうなればいいですが…。ライバルは、くまモン。中国進出が凄く、危機感を抱いていますよ」と話した。

 ▼千葉県・森田健作知事 私の最後の弟子で、付き人をしたり政治家の秘書をしたりと、頑張ってくれました。その後、中国に渡り俳優として活動をするわけですが、言葉も何も分からない上に、当時の中国事情を考えれば、大変な苦労と努力をしたことでしょう。これから日本で活動していくにあたり、ぜひ頑張ってほしい。私もできる限りの応援をします。

 ◆矢野 浩二(やの・こうじ)1970年(昭45)1月21日、大阪府生まれの46歳。05年、歴史ドラマ「記憶の証明」で飛天翔(長編ドラマ1等)賞。13年、米ニューヨーク・タイムズ、CNNなどが「中国で最も有名な日本人俳優」に選出。1メートル75、血液型O。

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