ノーモアベッキー?LINE 情報流出防止を強化 システム変更

[ 2016年2月23日 13:15 ]

ベッキーと「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音

 会話アプリ「LINE」サービスを展開するLINE株式会社(東京都渋谷区)は22日、公式サイトで「iPhoneおよびiTunesの仕様を用いた、複数スマートフォン端末からの同時アクセスについて」と題する文章を掲載。限定的な状況下で可能だった複数のスマートフォン端末からのアクセスを不可能にしたと発表した。

 タレントのベッキー(31)とロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)の不倫疑惑騒動で、2人の親密なやりとりが記録された「LINE」の画面が、なぜ流出したのかと関心が集まっていた。

 LINE株式会社は「LINEは、1つのアカウントにつき1台のスマートフォン端末でのみ利用いただく仕様となっており、同一アカウントに複数のスマートフォン端末から同時にアクセスし、第三者がユーザー情報やトーク内容などを閲覧することは基本的にできません」と見解。

 「一方で、iPhoneおよびiTunesの仕様上、以下の条件をすべて満たした限定的な状況下、複数のスマートフォン端末からアクセスが可能となっておりました」情報流出の可能性を示した。

 以下の条件とは
 ▽アクセスの対象となるiPhone端末を物理的に保有し、当該端末の認証パスワードが分かっていて、パスワード解除ができる状態であること
 ▽その上で、PC(Windows/Mac)を用意し、当該端末からiTunesアプリケーションを使ってPCとiPhoneを物理的につないでバックアップ操作を行うことができる環境下にあること
 ▽さらに、別のiPhone端末を用意し、当該端末のバックアップデータを展開し、LINEアプリを起動できた場合

 LINE株式会社はLINE iPhone版の仕様を変更。「新たに該当の操作を行い、複数のスマートフォン端末からアクセスすることが不可能になりました」と情報流出を防ぐためのシステム変更を行ったと発表した。

 <これまでにLINE情報流出が考えられたケース>
 使用しているアップル社のiPhoneデータを、バックアップ用にパソコンにコピー。コピーしたデータを新しいiPhoneに移す。すると、新しいiPhoneは、もともと使っていたiPhoneの「クローン」となり、端末のパスワードやLINEを起動させるための認証情報を第三者が知れば“のぞき見”が可能になる。そして、その「クローンiPhone」に友人などからLINEのメッセージが届くと、元から使っていたiPhoneにも同じメッセージが届き、仮にそのiPhoneが第三者の手に渡っていた場合、画面を見ることができる。アンドロイド携帯に関してはその仕様上、閲覧される可能性が極めて低く、アップルのiPhoneからの流出が多かったとされていた。

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2016年2月23日のニュース