フジ「魔の火曜日」脱出なるか　目下４週連続２桁視聴率なし

火曜日の視聴率で苦戦しているフジテレビ

　視聴率争いで苦戦するフジテレビ。その日１日のうち、平均視聴率２桁の番組が１つもない「魔の火曜日」が続いている。（視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区）

　２０１５年の年間平均視聴率。フジはゴールデン（午後７～１０時）プライム（同７～１１時）のＧＰ帯で民放４位に転落した。年が替わっても、状況は好転せず。火曜日の不振が目立つ。

　１月１９日の「めざましテレビ・第２部」（前６・１０）の１０・０％を最後に、１月２６日、２月２日、２月９日、２月１６日と、火曜日は４週連続して平均視聴率２桁の番組が１つもないという事態に陥った。

　特にＧＰ帯が厳しい。「ペケポンプラス」（後７・００）「優しい人なら解けるクイズやさしいね」（後７・５７）「潜入！ウワサの大家族」（後９・００）「お義父さんと呼ばせて」（後１０・００）というラインアップだが、

　１月２６日＝ペ：５・４％、優：４・１％、潜：５・５％、お：６・２％
　２月　２日＝ペ：５・０％、優：４・６％、潜：３・２％、お：５・５％
　２月　９日＝ペ：５・４％、優：５・４％、潜：３・４％、お：６・５％
　２月１６日＝優ＳＰ：６・７％、 潜：３・７％、お：４・７％

　この４週に限れば、日本テレビは「火曜サプライズ」（後７・００）「踊る！さんま御殿！！」（後７・５６）「幸せ！ボンビーガール」（後１０・００）、テレビ朝日は「たけしの健康エンターテインメント！みんなの家庭の医学」（後８・００）「報道ステーション」（後９・５４）、ＴＢＳは「マツコの知らない世界」（後９・００）、テレビ東京は「開運！なんでも鑑定団」（後８・５４）が常時２桁をマーク。フジは後塵を拝している。

　「優しい人なら解けるクイズやさしいね」は昨年１１月にスタートしたばかり。「潜入！ウワサの大家族」は「踊る大捜査線」などを生んだ伝統の「火曜９時枠」のドラマをやめ、昨年４月に「発見！なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう！」としてスタート。同７月に「発見！ウワサの食卓」と改題し、今年１月に現在のタイトルに。短期間にリニューアルを繰り返し、番組が定着しない。午後１０時のドラマ枠とともに、系列のカンテレが制作している。

　「ペケポンプラス」は今月２３日に最終回。２００７年４月に深夜番組「ペケ×ポン」としてスタート以来、９年間の歴史に幕を下ろす。後番組は未定だが、火曜日の流れを変える起爆剤になるか。

　４月改編。「魔の火曜日」から脱出となるか、注目される。