熊切監督「私の男」モスクワ映画祭GP 男優賞とW受賞

[ 2014年6月29日 05:30 ]

「私の男」の1シーン(浅野忠信と二階堂ふみ)(C)2014「私の男」製作委員会

 ロシアで開催されていた「第36回モスクワ国際映画祭」のコンペティション部門の授賞式が28日に行われ、熊切和嘉監督(39)の「私の男」が最優秀作品賞を受賞した。主演の浅野忠信(40)も最優秀男優賞を受賞。

 世界4大映画祭の「モスクワ」で日本作品がグランプリに輝くのは99年の故新藤兼人監督「生きたい」以来、15年ぶり。熊切監督は21日の公式上映に出席し、翌22日に帰国。現在は審査員として台北映画祭に参加しており、台北で吉報に触れた。「完成に至るまで、さまざまなトラブルに見舞われた映画でした。それが、グランプリと最優秀男優賞だなんて、神様もいたんだなあと!最高です!」と拳を握りしめ、喜びを爆発させた。

 作家の桜庭一樹氏の直木賞受賞作が原作。北海道・奥尻島の津波で家族を失った10歳の少女が、遠縁と名乗る30歳手前の男(浅野)に引き取られる。父娘として暮らす2人は、いつしか男女の関係に。東日本大震災で企画が一時中断し、撮影もオホーツク海で流氷の中に入るなど過酷だった。

 同映画祭で最優秀作品賞を受賞した日本人監督は3人目。「映画を志していた少年時代に抱いていた思いが、確信に変わりました。これからは、より気合を込めてやりたい放題やっていこうと思います」と気持ちを新たにした。

 一方、最優秀男優賞の浅野はこの日、名古屋で自身のバンド「SODA!」のライブに出演。終演後にダブル受賞を知り、「とてもうれしいです」と笑顔を見せた。「思い入れが強すぎて、焦ってしまったり、熱くなりすぎてしまうことがありました。まさかこんな形で報われるとは思っていなかったので、今は素直に皆さんに感謝しております」と喜んだ。

 共演の二階堂ふみ(19)も「モスクワの地で作品が評価されたことを幸せに思います。この作品に関われたことを誇りに思います」と胸を張った。浅野と二階堂はあす30日に都内で会見する。

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