巨人・阿波野コーチ 平内先発は“高橋をどう生かすか”だった「正解かどうかは…」

[ 2023年5月30日 22:38 ]

交流戦   巨人1―2ロッテ ( 2023年5月30日    ZOZOマリン )

<ロ・巨>初回、ピンチを切り抜けた平内(中央)(撮影・西川祐介)
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 セ・リーグ4位の巨人は交流戦開幕戦でパ・リーグ首位のロッテに1点差で敗れ、今季2度目の4連敗。今季最多タイの貯金2まで盛り返してからわずか5日で借金2に逆戻りとなった。セ・リーグ首位の阪神とは今季初の10ゲーム差に開いている。

 ブルペンデーということで、オープナーとしてプロ初先発となった2020年ドラフト1位右腕・平内が田村に先制ソロを許して2回4安打1失点で降板。3回から2番手として登板した18年ドラフト1位左腕・高橋は山口にバックスクリーン左へ叩き込まれるも4回1/3で84球を投げ、3安打1失点という内容だった。

 試合後、阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)との一問一答は以下の通り。

 ――オープナーで平内起用。

 「まぁ、高橋これまで先発してましたけど、どうも立ち上がりの部分でうまくいかないまま降板ということが何試合かあって、ここをどうやって改善するのか1つの案として、何日も前から準備万端っていうのが逆に投げられなかったりとかってことがあったので、そこへの考えから、今日の登板って形になった」

 ――高橋は。

 「まだ不安要素を抱えて投げているっていうのは見ての評価なんですけど、ピッチャーとしてストレートがワンバンになるっていうのは空回っている部分があったり、何か自分に重いものをかけ過ぎてああなってしまう。そういう部分は時折今日もあったので、そこが今日の部分で皆さんは抑えたことを何よりの結果として判断するかもしれないけど、ちょっとそこが少し減った部分であったりとか、3ボールからでも勝負の結果が出せた。勝負の結果というのは、打たれるとか打ち取るっていうところまで持ち込めたことがプラスかなと思います」

 ――次回もこんな形で。

 「それはちょっといろいろ考える。これがきっかけにはなったと思うけど、正解かどうかはちょっとね。本来、6回、7回投げられる人が頭からいるのが、理想である。先発がいなくて、リリーフでつないだ試合ではないので。今オープナーっていう言葉が出たが、オープナーはそういう試合に適用していくもので、今日のは高橋をどうやって生かすかの策っていうことなので。ちょっとそれを常用するのかはなかなか。その代わりに投げないといけない選手を選抜しないといけないので、負担もあるだろうし」

 ――平内は。

 「初めての先発なので、とにかくいつも通りやろうと。彼は直ブルペンで仕上げていって、初回ピンチを迎えたが、2イニングのなかでも持てるものは出してくれた。ホームランを打たれた部分は、あそこは防げる投球をしてほしかったと思います」

 ――平内を起用した理由。

 「ここ数試合見て決めました」

 ――2イニング。

 「球数です。負担のないところで。膨大な球数で何日かベンチ外にしてしまうのはもったいない」

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