レッドソックス・正尚 大谷超えの驚速打で2試合連続&今季19度目マルチ

[ 2023年5月30日 02:30 ]

インターリーグ   レッドソックス2-4ダイヤモンドバックス ( 2023年5月28日    フェニックス )

<ダイヤモンドバックス・レッドソックス>2回、右前打を放つレッドソックス・吉田
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 レッドソックスの吉田正尚外野手(29)が28日(日本時間29日)、アリゾナ州フェニックスで行われたダイヤモンドバックス戦に「4番・左翼」で出場。3打数2安打で2試合連続&今季19度目のマルチ安打とし、打率を再び3割(・303)に乗せた。2回の右前打は今季自身2番目の速さの打球速度をマーク。チームは敗れたが、頼れる4番は上昇気配だ。

 三振が極端に少ないことで知られる吉田が、3月のWBCで唯一、三振を喫した相手が決勝に先発した米国代表のK・ケリー。その右腕から3点を追う2回先頭で快音を響かせる。3球目の内角カットボールを強振。火を噴くような打球が右前で弾んだ。

 データ解析システム「スタットキャスト」によれば、打球速度は今季自身2番目の111マイル(約178・6キロ)を計測。エンゼルスの「打者・大谷」が計測したこの日の最速109・6マイル(約176・4キロ)を上回る“高速打球”だった。

 「抑えられて、仕方ない、ではいけない」がモットーの吉田が、持ち前の修正能力を発揮した。26日の同戦ではメジャー移籍後初の1試合3三振を喫し「初見の変化球の見極めがまだまだ」と猛省。それでも翌27日の同戦では「昨日は昨日。三振しても次の打席、次の一球」と切り替え、内野安打2本をマークした。この日は8回にも左腕K・ネルソンから遊撃内野安打を放ち、2試合連続、今季19度目のマルチ安打。打率・303、出塁率・379はともにリーグ6位につけている。

 吉田が奮起した一方、打線はK・ケリーに10三振を奪われるなど打ち崩せず、アレックス・コーラ監督は「良い投球をされた。制球が完璧だった」と脱帽。終盤に追い上げたが、3連勝を逃した。チームは貯金3だが、強豪がそろうア・リーグ東地区では4位。チーム浮上へ、好不調の波が少ない背番号「7」が頼れる存在だ。

 《“高速打球”安打多め》ここまでの吉田の打球速度トップは4月24日のオリオールズ戦で右腕クレマーから放った中前打の112.3マイル(約180.7キロ)。3番目は3日のブルージェイズ戦で右腕バースから放った投手強襲安打の109.6マイル(約176.4キロ)。本塁打は4月23日のブルワーズ戦で放った2号ソロの108.9マイル(約175.3キロ)がトップで自身5番目。大谷の打球速度上位は本塁打が占めるが吉田は安打が多い。

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