中大が逆転で1部残留決定 ドラフト1位候補のエース西舘は気迫の3失点完投

[ 2023年5月30日 15:51 ]

東都大学野球 第2週第5日   中大5―3駒大 ( 2023年5月30日    上尾 )

<駒大・中大>3失点完投した中大の西舘(撮影・村井 樹)
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 中大が3点差を逆転して1部残留を決めた。今秋ドラフト1位候補のエース右腕・西舘勇陽投手(4年)が3失点完投、4番の高橋隆慶外野手(4年)が逆転三塁打を放ち、清水達也監督も「ほんとにこの2人が投打の柱ですので。(高橋は)ここに来てしっかり仕事をしてくれた。(西舘は)立派だと思います。よく投げてくれました」と活躍を称えた。

 気迫の136球だ。エース西舘は4回までに2被弾し3点を失ったが仲間の逆転を信じて完投。今季は試合前までで1勝と苦しいシーズンだったが最後の最後にチームを勝利に導き、「今季は先制する前に自分が取られてしまう試合も多く申し訳ないなと思っていたので、逆転してくれて野手のおかげです」と目を潤ませながら喜んだ。

 エースの気迫が逆転を呼び込んだ。走者を背負う場面も多かったが、この日最速149キロを計測した直球やフォーク、スライダーなどを丁寧に低めに集めて要所を締めた。7回にチームが逆転すると「あとは俺に任せろと思って投げていました」。気合を入れ直し、8、9回はきっちり三者凡退で抑え、ドラフト1位候補の底力を見せつけた。

 ただチームとしては最終戦まで入れ替え戦へ回る可能性が残るなど勝ち点2の5位で終了。秋へ向け、清水監督は「力はある子たちなので、きょうの試合のような気持ちで全員が戦える状況をつくって、秋は日本一を目指して一緒になって頑張りたい」と締めくくった。(村井 樹)

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