巨人・泉が緊急登板で見事な火消し、プロ初セーブ 阿部監督「もう、ナイスカバーだね」

[ 2024年5月3日 22:00 ]

セ・リーグ   巨人8―5阪神 ( 2024年5月3日    東京D )

<巨・神>ヒーローインタビューの門脇(左)と泉 (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 巨人の泉圭輔投手(27)が球団創設90周年記念特別試合「長嶋茂雄DAY」として東京ドームで開催された3日の阪神戦(東京D)でプロ6年目にして初セーブをマークした。

 8―4で迎えた9回、セーブ機会ではない場面で守護神・大勢が登板。だが、2死後に近本、中野、森下と3連打を浴びて1点を失った。

 ここでトレーナーがマウンドへ向かい、肩を痛めた大勢は18球で負傷降板。2死一、三塁の場面で急きょ6番手として登板した泉が5球でこの試合2本塁打の大山を二飛に打ち取り、プロ初セーブをマークした。

 試合後、適時打2本を放って2安打3打点の門脇とともにお立ち台に上がった泉は「ちょっとホントさっきまでブルペンにいたような感覚なんで、まだなんか…気持ちの整理がついてないんですけど」とキツネにつままれたような表情。それでも「本当に抑えられて良かったなと思います」とホッと胸をなで下ろした。

 一発出れば同点という場面で、打席にこの試合2発の大山。「一発だけはダメだと思ってたんで。とにかく低く強い球を投げるってことだけ意識していきました」と振り返り、大山が打ち上げた瞬間グラブを叩いたシーンについて聞かれると「もう本当に、きょう勝ちで終えることができたので、その喜びがやっぱ一番大きかったですね、はい」とはにかんだ。

 見事な火消しでメモリアルマッチを飾り、エース戸郷に開幕戦以来35日ぶりとなる2勝目を届けた。

 ソフトバンクから移籍して1年目、「長嶋茂雄DAY」でプロ初セーブという結果には「こういう特別な日にプロ初セーブっていうのをさせていただけたのは本当にうれしく思いますし。きょうに限らず、今後も引き続き頑張っていきたいなと思います」としっかりした口調で話していた。

 泉はウォーカーとの交換トレードで高橋礼とともに今季から巨人に移籍。4月12日の広島戦(東京D)で移籍後初登板初勝利を飾った。この白星はソフトバンク時代の2021年5月9日西武戦(ペイペイD)以来1069日ぶりプロ通算4勝目だった。

 ▼阿部監督 もう、ナイスカバーだね。一発浴びたらというなかで素晴らしいピッチングでした。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月3日のニュース