【センバツ】英明・寿賀「痛みは大丈夫」 捕手の送球左ひじ直撃も、監督に「行きたいです」と直訴

[ 2023年3月19日 17:45 ]

第95回選抜高校野球大会2回戦   英明3―2智弁和歌山 ( 2023年3月19日    甲子園 )

<第95回選抜高校野球 第2日 智弁和歌山・英明>8回、中浦の二塁への送球がそれ、英明・寿賀(左)に当たる(撮影・平嶋 理子)
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 英明(香川)は智弁和歌山と2回戦で対戦し3―2と接戦を制して3度目のセンバツ出場で初勝利を挙げた。

 中堅で先発出場し、7回から登板した左腕の寿賀弘都(3年)は2点リードの8回に1点差に詰め寄られ、なお1死二、三塁のピンチでアクシデントに見舞われた。智弁和歌山の杉本への2球目の投球後、二塁走者をけん制するように捕手の中浦が低く強い球を返球したが、投球後に背中を向けていた寿賀の左ひじを直撃してしまう。その場でうずくまった。

 その後、立ち上がったが、三塁ベンチ裏に治療で消えた。数分後、それでもマウンドに戻った。寿賀は杉本には四球を与え、1死満塁とピンチを拡大したが、多田羅を一ゴロ、浜口を中飛に仕留め逆転を許さなかった。

 寿賀は「痛みは大丈夫です。監督から“フォアボールでもいいから、しっかり腕を振っていけ”という話をされて、気持ちが楽になった。自分たちの代でセンバツで勝利ができたのは非常にうれしい。支えてくれた人に報告したい」と言った。ベンチでは香川純平監督も「相手の9番打者に2ボールでしたが、“思い切っていきたいです”ということだったので、よしそれならと。歩かせても構わないので、思い切ってやりなさいということでいきました。8、9回は粘り強く、全員で声をかけあいながら、よく守ったと思います」と称えた。

 寿賀は4番として0―0の6回にも先制打を放った。強豪の智弁和歌山を相手に主砲の気迫はナインぜん気持ちで負けることはなかった。

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