【センバツ】英明が3度目の正直でセンバツ初勝利 4番で救援の寿賀がアクシデントにも負けず

[ 2023年3月19日 17:05 ]

第95回選抜高校野球大会2回戦   英明3―2智弁和歌山 ( 2023年3月19日    甲子園 )

<第95回選抜高校野球大会 第2日 智弁和歌山・英明> 7回に2番手で登板した英明・寿賀 (撮影・須田 麻祐子)
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 英明(香川)は智弁和歌山と2回戦で対戦し3―2と接戦を制して3度目のセンバツ出場で初勝利を挙げた。

 エースの横手投げ右腕の下村健太郎投手(3年)が毎回走者を背負いながら5回まで智弁和歌山打線を0点に封じると、6回に4番が応えた。2死一、二塁から寿賀(3年)が左前へしぶとく運んで待望の先制点を挙げた。

 すぐさま6回裏に同点に追いつかれたが、8回2死一、二塁から5番の中浦(3年)が左前へ決勝打。左翼からの返球が本塁へッドスライディングした二塁走者に当たって転々とする間に、一塁走者も生還して2点を勝ち越した。

 下村からバトンを受け7回から登板した左腕の寿賀は8回、1点差に詰め寄られ、なお1死二、三塁のピンチでアクシデントが起きた。智弁和歌山の杉本の2球目の投球後に二塁走者をけん制するように捕手の中浦が投手へ強い返球をしたが、投球後に背中を向けていた寿賀の左ひじを直撃。その場でうずくまった。その後、立ち上がったが、そのまま三塁ベンチ裏に治療で消えたが、再びマウンドへ。観衆から大きな拍手が起きた。寿賀は杉本には四球を与え、1死満塁とピンチを拡大したが、多田羅を一ゴロ、浜口を中飛に仕留め逆転を許さなかった。

 9回は寿賀を救援した百々が智弁和歌山の9回の反撃も断った。

 ▼香川監督 (初勝利は)すべての応援してくださっているみなさんに、本当に感謝の思いです。甲子園常連校の素晴らしいチームを対戦させてもらえるということで、“逃げては駄目、思い切ってやりなさい”ということで、勝負させてもらいました。本当に粘り強く、攻撃も守りもよくやってくれた。選手に感謝したいです。(左ひじに送球を受けた寿賀は)本人と気持ちの部分をきちんと確認して。相手の9番打者に2ボールでしたが、“思い切っていきたいです”ということだったので、よしそれならと。歩かせても構わないので、思い切ってやりなさいということでいきました。8、9回は粘り強く、全員で声をかけあいながら、よく守ったと思います。

 ▼寿賀 痛みは大丈夫です。監督から“フォアボールでもいいから、しっかり腕を振っていけ”という話をされて、気持ちが楽になった。自分たちの代でセンバツで勝利ができたのは非常にうれしい。支えてくれた人に報告したい。

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