今の子供たちの人気は「17」 野球選手とっての「顔」背番号に思うこと

[ 2023年3月19日 08:00 ]

背番号17をつけるエンゼルス・大谷翔平(左)とロッテ・佐々木朗希
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 楽天の石井一久監督(49)の背番号が「99」から「16」に変更になった。昨季まで「16」を背負っていた涌井が中日にトレード移籍したことで空き番号に。指揮官は「16番で(プロ生活が)スタートして、ずっと背中についていた勝負の番号が16番だったので」と理由を説明した。

 野球選手とって背番号は「顔」であり、さまざまな思いが込められている。日本では1桁など数字が小さい方が良い番号とされている。中学や高校野球でもレギュラーが1桁番号を背負い、10番台は控え選手という振り分けが一般的。プロの世界ではドラフト上位指名選手に若い番号が与えられたり、顕著な活躍をみせた選手の背番号がオフシーズンに大きな数字から小さい数字に変更されるケースが多い。

 投手のエース番号と聞いて思い浮かべるのは?高校野球だと「1=エース」というイメージが定着している。プロではやはり「11」「18」、左腕なら「47」あたりか。

 先日、大学時代からの友人と久しぶりに再会し、地域の少年野球チームに所属している彼の長男の話題で盛り上がった。憧れの選手はロッテ・佐々木朗希だそうだ。新チームになって背番号を決める際、ピッチャーの人気ナンバーワンは「17」だったらしく、最終的に希望者同士のじゃんけんで決まったとか。

 記者(40代)の小学生時代の記憶で思い浮かぶ「17番」は、巨人・槙原寛己、大洋・斉藤明夫、ヤクルト・川崎憲次郎、阪急・山田久志などなど。令和の現在は、エンゼルス・大谷翔平やロッテ・佐々木朗希が背負っており、子供たちがこぞってつけたがるのもうなずける。川崎憲次郎氏も「17番を背負っていた身としては、今の世代の子供たちが17番を良い番号だと思ってくれるのはうれしいよね」と話す。

 WBCでの侍ジャパンの活躍に、全国の野球少年・少女たちは心躍らせていることだろう。今大会をきっかけに「いつか○番をつけてみたい!」と憧れを抱いている子供たちがいるかもしれない。

 時の人となったヌートバーの「23番」が人気番号になってほしい、と密かに願っている。なぜならば“万年補欠”だった私がサッカー部時代に背負っていた(あてがわれた?)番号だから。自分と結びつけるのはあまりにも無理があるのは承知の上で、決勝トーナメントも「侍のリードオフマン」の活躍に期待している。(記者コラム・重光 晋太郎)

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